泣きっ面に佐々岡

http://www.nikkansports.com/baseball/p-bb-tp0-20061016-104339.html

広島佐々岡真司投手(39)が現役引退を申し入れることが15日、分かった。

 ここのところ両リーグの優勝チームなど決定していろいろあった野球だが、俺はどうにもメモをする気にもなれない。忙しくてリアルタイムで晩のニュースを見られない(リアルタイムではないな)などという理由もあるが、たとえば西武とダイエープレーオフなど見て、つくづく我が広島東洋カープとの差を感じてしまったからだ。交流戦で勝てても、もしもこういう舞台に上がっても、勝ちきれる気がしない。今の状況では。
 その状況にさらなるマイナス、マイナスどころか広島崩壊とも言えるのが黒田博樹のFA問題。俺はこの件について、「出ていくなら出ていくまでのこと」と思っている。「残ってくれると信じている!」くらいのファンも多いだろうが、それでもし出ていったら、黒田に裏切り者のレッテルを貼らなくてはいけなくなる。俺はそうは思わないし、思いたくない。プロならばより評価の高いところ、優勝争いができるところでプレーしたいのは当然の話。悪法も法、現行のルールがそうなのだから、もう仕方ない話。
 まあ、投手の大黒柱についてそんな思いを巡らせなければいけない時点で、かなり泣き入ってるわけで、そこに来て佐々岡の引退申し入れ(ってあんまり聞かない話だな)。これはショック。もちろん往年の力は望めないにせよ、今シーズンササが居なかったらどうなってましたか、アストロロボ。若手を試せと試したところで試せる若手すらという状況。打たれたら打たれたで、「もう佐々岡は……」とも思わないわけじゃあないが。いやはや。おまけにベイルまで流出とかいう話があって、いったい来年のカープは誰が投げるのか。清川か?
 清川(オリックス行くの?)で思い出したが、カープのコーチ陣は若い元赤ヘル軍団ばかりになっている。そのままチームができてしまうんじゃないかという具合だ。引退する浅井樹もコーチになるらしい。別に彼らにコーチングの才能がないというわけではない。しかし、経験が足りないんじゃないのか。選手が選手足るべく、学び、練習するように、コーチも同じではないのか。これがカープの見せられる誠意、黒田に提出するところの生涯保障(どっかの生命保険みたいだなhttp://www.nikkansports.com/baseball/p-bb-tp0-20061016-104338.html)には違いないだろうが、それでチームが弱くなり、観客動員が伸びず……では本末転倒。監督について英断を下したのだから、コーチングスタッフについても、ちょっとした投資をしてみてくれないか。原石が多そうなのに、いまいち伸び切れていないこの現状、監督というよりコーチの方の問題だろう。河内が安定した左のワンポイントで収まってしまうのはもったいなさ過ぎる。むろん、生涯保障が反故にされたことを見て、心の離れていく選手、選手候補もいるだろうが……。
 なにやら景気回復が先か構造改革が先か、みたいな感じではあるが、三位に手が届けばフィーバーのチャンスを得られる今こそ、一点集中でブッ込むべきだ。だらだらと食い物にされていくだけでは、赤ヘルの異名が泣くぜ。