驚がけ、俺とインパクト

http://www.nikkansports.com/race/f-rc-tp0-20061019-105733.html

武豊も驚がく!インパクトから禁止薬物

 驚いてしまった俺は「驚がく!」を「おどろがく!」と読んでしまったくらい驚いた驚がくの俺だ。が、「検出された薬物は、フランスでは禁止されているが、日本では禁止されていないという」というのだから、それほど驚がかなくてもいいのだろうか。
 でも、事実ならばあまりにもお粗末。そういうよりほかない。競走馬に対するドーピング基準が国によって違うなんてのは、アメリカ馬が日本に遠征すれば、ラシックスhttp://dayatom.com/blog/chika/archives/000636.html←こちらが大変にくわしいです)の使用禁止が予想ファクターになるくらいだから、一般ファンだってある程度は知っていること。プロもプロ、五冠馬を管理して、それ以前にもドバイあたりに遠征慣れしているはずのIkee師とは思えないミス。
 が、ここでディープインパクト陣営を庇うに庇うとしたら、飼い葉桶にお茶の葉をまかれた名障害馬や、ステートジャガーの疑惑を持ち出すこともできようか。しかし、わけもなく誰かを疑うのはあまり面白くない。単純ミスでねえのかね(でも、あれだけ長く滞在していて、向こうでも投薬していたのか?)。しかし、俺は下世話なので、さらに陰謀説を繰り広げれば……。
http://d.hatena.ne.jp/goldhead/20061011#p4

……って、ありもしない脚部不安でっちあげろとは言わないけどさ。

 すなわち、リスクを負って出走することなく、フェードアウトするように引退。が、しかし、こればっかりはありえない、絶対にありえない。思いついた俺がアホや。種牡馬入りにダメージを与えることをやるはずがない。だいたい、それこそ「ちょっと脚に腫れが……」で済む話。
 うーん、しかし、これは残念だ。もしも事実がこの記事の通りだとして、単純ミスだとしても、競馬をあまり知らない層にとっては「ドーピング」の悪いイメージがつくだろうし、いや、競馬ファンの中にだって、引退経緯を含めたもやもや(先に金子真人オーナーがこの件を察知したんじゃないのか? など)が残ってしまう。‘マイルの雷神’トロットサンダーが名義貸し問題に巻き込まれてフェードアウトしたくらい残念だ。
 そして、今後国内競走に出るとしても、こういった人間の動揺は馬にも伝わる。馬券的にはそこに注意していかなければいけないだろう。馬券に思いを巡らす余裕があるのは、やはりコスモバルクシンガポールで足止めされた件(id:goldhead:20060518#p1)とは違い、ディープ自体はなんてことないことだろう。シンジゲート関係者やJRA、そう、なによりJRAは大変なことになってるんだろうけどね。

追記:Japan's star racehorse in doping scandal
http://uk.sports.yahoo.com/19102006/3/japan-s-star-racehorse-doping-scandal.html

Investigators will summon the owner and trainer of Deep Impact and "study the responsibility of the trainer," it said.

 あら、詳しい。呼び出し食らうのか、オーナーとトレーナー。
 あと、他の情報をいろいろ見ても……錯綜してるな。JRAの理事長のコメントは、少し平謝りすぎというか、庇う意識が全然無いな。でもどうなんだ、気管支拡張剤、みたいなものか。ディープにそういう治療を施すべき疾患ってあったんだっけ? カブラヤオーの気性のように、ずーっと隠してきたものか? もしも、治療目的以外で投与してきたとしたら、禁止されていなくても目的はdope。とはいえ、投与なのかアクシデントなのか、まだまだわからんことだらけだ。明日、いろいろの情報が落ち着いたあたりで、落ち着いて考えよう。