ジャスラックに憧れて

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20061109i105.htm

 調べによると、豊田容疑者は今年8、9月、経営する同区内のスナックで、日本音楽著作権協会と利用許諾契約を結ばずに、客の求めに応じて、同協会が著作権を管理するビートルズの「イエスタデイ」など外国の曲計33曲をハーモニカで演奏したり、ピアニストに演奏させたりした疑い。

 ダークなスーツ、そしてボルサリーノ。生演奏が終わると立ち上がって拍手。店主に笑みを浮かべながら近づき「すばらしい演奏でした」と挨拶。そして「ところで、契約はお済みですかな?」。こわばる店長の顔。「法は守らなきゃいけません」と請求書を突きつける。その、苦痛にゆがむ店長の顔、脂汗。最高だ。刑事告訴は脅しではなく、出るとこに出るというのなら、よろこんで出ましょう。ふらっと立ち寄り数百万から数千万。合法も合法、むしろ彼こそが正義の体現者、法の番人。街から街へ、歌声喫茶からカラオケ教室へ、毎日、不埒な音楽泥棒をさがしてさまよう毎日です。
 ……ああ、JASRACのGメン(調査員)になりたい。こんなことなら、真面目に大学を出て、頑張ってJASRACに就職するべきだった。それとも、文化庁の役人を経なければなれないだろうか? それでも、もっと頑張るべきだった。どこで人生を間違えたのだろう?