松坂ですら駒かもしれない

http://www.sponichi.co.jp/baseball/flash/KFullFlash20061212014.html

 米大リーグ、レッドソックスと入団交渉を行っている西武の松坂大輔投手の代理人を務めるスコット・ボラス氏が11日、ロサンゼルスで会見し「西武に戻るかもしれないし、ボストンに行くかも知れない。レースは終わってみなければ分からない」と粘り強く交渉を続けていく方針を強調した。

 松坂の大リーグ志向は今さら述べるまでもないし、いざとなれば代理人を馘首すれば済む話。契約難航なんていうのは、ボラスがぼったくろうとするための演出に過ぎないわけで。
 ……と、思っていていいのだろうか? 日本野球界のぬるま湯とは、まったく違う世界かもしれない。たとえばボラスが、この松坂すら自らの駒として使っている可能性すらある。すなわち「ワシが交渉決裂っちゅうたら決裂や、ブラフちゃうんや!」という前例作り! ……いや、ここで決裂だのクビだのになったら、ボラスにとってマイナスが大きいか。
 けれど、松坂にとってこの経過はマイナスだよなっと。ボラスの言い値でいけば、やはり「いきなり高すぎる」という声も出るだろうし、落ち着くところに落ち着いても、ゴネた印象は残る。「ごねてるのは代理人」という見方をわれわれはしがちだけれど、この代理人がどんな人物かは日本にも知れ渡っているわけで、それを指名したのはやはり松坂本人。いや、プロとして7〜800万ドルじゃ不適当、1000万だ、と本人が思ってるなら、それはそれだけれど。
 ところで、松坂が大リーグに流れる一方でこんな話。
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2006/12/12/13.html

アジア枠導入 台韓説得へ担当者派遣

 イ・スンヨプに莫大な契約をした読売あたりが望んでいそうなアジア枠。そうか、日本が勝手にやりますよっていうわけにはいかないのか。やったっていいんだろうけど。そういや、大リーグには他国籍選手の出場枠なんてのはない。ほかのスポーツ、サッカーなんかは本場でもJリーグでもあったっけな。そこらあたり、野球の世界的普及度なんていうもんの狭さというか、特殊性というか。まあ、メジャーはワールド自負しとるしな。だいたい、中南米選手抜きには語れないしな。で、俺はアジア枠はちょっと賛成。けど、一方で日本→アジアの流れもあったら面白いかな、とか。独立リーグなんかもいいけれど、人材はどんどん流れていけばおもしろい。ただ、これは今だって規制はないけれど、日本人選手にとってはあまり望ましい条件・環境じゃないわけで、こればっかりは仕組みの問題ではないか。けどやっぱ、共存共栄、八紘一宇の精神が大切よ(←こんなん言ったら大反発食らうな)。