吹けば飛ぶようなものの重み

http://www.nikkansports.com/general/p-gn-tp0-20070112-141298.html

「消費期限切れの原料使用がマスコミに発覚すれば、雪印乳業の二の舞いになることは避けられない」

 その発想が、結果的にさらに雪印への道へ突っ走る燃料になっているのだから笑うに笑えない話だろうか。それにしても、これで不二家が厳しいというのは、しょせんお菓子であるということだろうか。不二家がなければ、不二家が嫌なら、ほかのメーカーのを、ほかの店のを買えばいいじゃないということになるからだ。さらにいえば、菓子など食わなくても、人は死なないということにもなろうか。
 カキとノロウイルス(最近報道されないが、どうなのか?)のときにも書いた(id:goldhead:20061218#p2)が、マリー・アントワネットである我々を相手にする商売というのは、なかなか大変なことではなかろうか。趣味性の高い興行であればもちろんのこと、農林水産業や食品業も、気まぐれや誤解、先入観と戦っていかなければならない。そのためには、代替物がいくらでもあるという軽さゆえの重さ、厳重さ、慎重さが求められるのではなかろうか。
 と、ここまで書いて気づいたが、代替物がいくらもなく、何らかの不祥事があったところでへいちゃらな企業、職業などどれだけあるだろうか。さらに言えば、代替がききにくい業種ほど不祥事やミスなどに注意(期限切れの風力で作った電気を送電しない、など)せねばならず、結局のところ「みんな真面目にがんばろう」というところに落ち着く話であって、別になんとも当たり前で内容のない考え事であったと言わざるを得ず、取って付けたように「へいちゃらなのは役所や警察くらいのものである」などと風刺ぶってみたところで詮無い話であって、俺も明日から頑張ろうと思った。