リンゴジャム

 年明けから三つリンゴをもらったのだが、自分には「デザートを食べる」という習慣がない(ルーチンを外れて物を食べることに心理的な抵抗がある。経済的理由などにより)ので、このままではもったいなくなるところ。そこでジャムもどき(id:goldhead:20051205#p2)を作ってみようと、とりあえず二つばらして、細かく刻んだのと薄く刻んだのとすりおろしたのに分けて、それらを耐熱容器に入れて、砂糖を入れて、レモン汁をたらして電子レンジで五分。出してみて熱々のリンゴで作られた何か状態、そのままでもよさそうだが、やはり水分が多い。もう眠い時間なので、このままフタしてほっといて朝食えばいいと思う反面、リンゴをばらす労力など考えてみればこのままではもったいなく思い、また眠気が自棄を引き起こして鍋に移す。焦げないように、というが、水分多めで焦げには遠そうに見え、思い切って強めの火力でぐつぐつやりつつスプーンでかき回し、目に入ったブランデー(と呼べるかどうかわからないサントリーのV.O.。さすがにこんなのは自分では買わないが、タダで持っていっていいと言われれば持ち帰る。料理酒として使ってて問題ないみたい)など隠し味と思って適当に入れてみて、ぐつぐつさせて煮詰めているところに水分入れるのもおかしいが、まあここまできたらとやって、しかし、レシピがないのはつらいところで、完全に自己判断となれば、なかなかやめどころも難しい。やがてもういいやと匙を投げたところで匙ですくって味見すれば悪くないように思え、タッパーに移し替えたところで冷蔵庫に入れるには荒熱取らねばならず、その時間寝るわけにはいかずに何をしているかといえばこうしている。
※追記:今朝タッパー開けたらなんかジャムらしく、食パンに塗って食ったら甘さ控えめで美味。「菓子作りをしてみると、市販なみの甘さを出すためにどれだけの量の砂糖を使っているか気づき、市販品が買えなくなった」と、さんまのまんまで若いモデルが言っていたが、その気持ちも分かる独身男。ただし、世の中にはアセスルファムカリウムスクラロースなど砂糖の数百倍の甘味を誇る物質もある(id:goldhead:20060920#p1)わけで、その限りではないのだが。ただ、それらがどうなのか、あるいは砂糖が本当に悪者か、という話も残るのだが。