さかなクンのスペイン坂強襲

 職場のラジオ、電波の具合によって最近はTOKYO FM。アース・コンシャスだかなんだかの気取ったロハス番組。今日のゲストはさかなクン
 ラジオでさかなクンを聞くのは初めてだ。ひょっとしたら、テレビとは違ったテンションなのではないか。……と、ふと思ったのは大間違い。DJが紹介するそばから例の奇声を発し、「今日は薬の量を間違えたんじゃないのか」と心配になるようなハイテンション。オサレDJを圧倒してまくし立てる言葉の嵐で、スペイン坂を蹂躙。ていうか、薬ってのはないな。でも「さかなくん」でぐぐると、関連検索のところにひどいの出てきたよ。ひどいよ。
 でも、俺、さかなクンはかなりのもんだと思う。こういう、ある分野に心底惚れ込んでいて、また、その魅力を伝えられる人間が、きちんと評価されるってのはいいことだ。動物でいえばムツゴロウさんみたいな。そうだ、ムツゴロウさんだな。この世から魚類が消えない限り、さかなクンは消えない。消えた芸人のようにはならない。そうすると、彼の若さからして、今後のテレビ上のつきあいは長くなる。そう考えてみれば、どうやってテレビに出てきたか見てきたというのは貴重かもしれない。あるいは、このテンションがどこまで保つのか、経過観察が必要なのかもしれない。経過観察ってのはないか。