そりゃああんまりだよ、ノリさん

http://www.nikkansports.com/baseball/p-bb-tp0-20070213-155804.html

ノリ中日育成枠、背番号は200番台

 「そりゃああんまりだよ」と、昨夜このニュースを聞いて思った。「そりゃああんまりだ」というのは、『無能の人』(つげ義春)の一シーン、主人公がふんどし一丁で川の渡しをしているのを見た、露天商の台詞、そのニュアンス。
 「二千万でもいい」(id:goldhead:20070113#p1)というところに、「一千万」(id:goldhead:20070118#p1)の声が掛かり、それすら流れて高橋源一郎的「架空のベースボール」の住人になった(id:goldhead:20070201#p4)かと思ったら、育成枠とは。いろいろふざけてひどいこと書いてきたけど、育成枠という発想は無かった。やはり現実が上回った。いや、下回ったのか。
 しかし、考えようによっては、これは神様が中村紀洋に与えた大チャンス。五千万くらいで適当にどっかに拾われていたよりも、一発逆転したときの儲けが大きい。ペコちゃん以上に失墜していた(もとから飛んでいたのかどうかは知らない)中村ブランドも、ここから這い上がれば一気に復活。元近鉄ファンで、中村ノリを忌み嫌ってる人ならともかく、「ちょっとウザイピザ」くらいに思っていた人なら、逆に転ばせられるやもしれぬ。
 ……が、一千万も夢のまた夢という俺などからすれば、二軍のまま上がれず、「福留も育成枠だったら上がれなかった」と一発かまして前川のベンツに乗ってどっか行ってほしいという思いが強いのだけれどね。