俺は時間をうまく使いすぎる

 今号のテレビブロスを読んでいたら、ライフハックなるおしゃれな言葉が出てきて、まあそういうことらしい。俺もそういうのができたら素晴らしいと思う。なにかこう、きちっとな。でも、現実はだいたい、仕事とは関係ないサイトを見てダラダラ過ごして、ケツに火ィついたらカチカチ山でなんとかなっちゃう。俺は自分で言うのもなんだけれど、なんとか帳尻を合わせるのがうまい。うまく見極められる。ぎりぎりとはいえ、死ぬほど無理というラインにはならない。だから、ヒヤヒヤしつつもさぼる。休日出勤もしなかったりする。なんで見極められるか、自分でもよくわからない。なんとなく、察せられるのだろうな。だったら、先に終わらせてしまえば、あとに楽しいのに、どうしても仕事中にさぼるのをやめられない。もっとも、そうやってネットをうろつくことが、自分の知識にいくらかのプラスとなり、仕事になにか関係するのではないか、というのもありがちな言い訳で、そういったプラスなんて3%もあればいいところだろう。できるだけ逃げていたい。今日は遅くまで残ってやってしまおう、と思った瞬間から、なぞの時間見極めシステムが稼働して、サボれ、サボれ、と誘導する。九時を過ぎたので、コンビニにカップ麺でも買いに行く。常時、帳尻あわせのスピードだったら、自分もそれなりに働ける人間なんじゃあないかと思いたくもなるが、典型的な「やればできる」的言い訳であって、やらない以上やれないのと同義だろう。自分が監視され、緊張状態で働いたらどうなるかは気になるが、きっとパンクするだろう。そしてきっと、パンクする立場に追いやられ、パンクするのは目に見えている。典型的な「傷つくのが怖い」的言い訳だろう。