複雑なパスで構成されるレイヤーの中に、いくら線や塗りの設定をしても無色透明、無味無臭のパスがあると相談される。

 見てみるとマスクやグループのおかしな設定もなく、別ファイルにコピーしようが頑として線透明塗り透明。しばらくして気づいたが、文字ボックス化していたのだ、操作ミスで。いくら線や塗りに色を入れようと、それはボックス内に打ち込まれるべき文字の色であり縁。そうとわかれば……、わかったところでどうしろというのだ。どうしていいかわからない。パスのアウトラインだオフセットだ意味もわからずやってみても無理。イラレではどうしようもないのか……。
 イラレがダメなら、フォトショップがあるじゃない。ということで、文字ボックスになったパスをコピー、フォトショップの新規ファイルに「パス」でペースト。それをパス選択ツールでコピー、イラレにペースト、できたぞ色もつけられる、線もつけられる、まっさらな透明パス。……だが、塗りが妙なことになる場合もある。パスの閉じ方が変というか。このあたりは要研究か。いや、研究なんてしないけど。
 まあ、そんなことより、事前の注意。操作中、たまに起こることだが、そのときに気づくしかない。予防策としては、文字レイヤーは文字レイヤーで分けておく、制御文字を表示させておく、ということくらいか。よそから来たようなファイルは要注意だな。