K-1 WORLD GP 2007 in YOKOHAMA

goldhead2007-03-05

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/k1/live/200703/04/index.html
×チェ・ホンマン対○マイティ・モー

  • これだよ、これ。これ見たかったんだよ。ホンマンほど倒れ役にふさわしいやつはいない。しかし、誰も倒せなければつまらんだけだ。いや、よくやったモー。モー、モー、いいよ、モー。バカーンってさ。いや、顔狙いが正しいのかどうか思ったが、やっぱりそれが正解か。あの巨躯相手では、ローを蹴ったら蹴った方がダメージを負う。何発も続けなければいけないとなると、それはやりにくい。あとはボデーという選択肢もあるが、やっぱり顔か、脳か。これでサモア人並に頭蓋骨厚かったらどうかと思ったが、いや、弱点のないゴリアテ天地開闢以来存在しない。そんな感じ。

×シリル・アビディ対○野田貫

  • こりゃあなんだ、でもいいか。元相撲取りって、でもここまで絞れば肉詰まってそうでいいかも。でも、アビディも、昔からこんなんだったけど、最後の一踏ん張り、スペシャルな何かが無くなってしまったなあ。なんか喧嘩ファイター的なものの限界なんかなあ。別にもう、こういう負けになんとも思って無さそうに見えてしまう。野田さんの突進する度胸は買うが、突進してクリンチじゃ相撲だよとビッキー・タフミル

×ルスラン・カラエフ対○バダ・ハリ

  • なにこれ、誰これ。まるで別人じゃない。別世界じゃない。そう思った。なんかちょっと変だよ、という感じ。今まで何だったのって感じ。これがベスト体重での彼らなのか。そういう印象。こりゃあヘビー級作ってよかったねって。むろん、元より実力者であろうし、遺恨も絡んでモチベーションも高い。しかし、これは違う。試合後に魔裟斗の言う「ミドル級よりスピード早い」に納得(解説席の魔裟斗は素直すぎる)。いやはや、中身の濃い1R。そして2R、ついにバダ・ハリがロープに絡んでタランチュラの体勢……ではないか。あとは何を語ろう。鼻やられて劣勢カラエフが逆転ダウン。一気に詰めてくるところを、バダ・ハリの狙い澄ましたカウンター一閃。きゃーすげー。なるほど、ほんとにすごいやつだな。試合運びも冷静に距離とってさ。まったくクールでクレバー。見た目もピーター・アーツ真木蔵人を足して二で割ったみたいでかっこいいし(たとえが合ってるかどうかはわからんが)、いやはや、急にファンになっちゃおうかね。

×武蔵対○藤本祐介

  • ああこれ、こいつら。いつものこいつらじゃない。そう思った。なんかもう、こういう試合になりそうって感じ。これじゃあなんもかわらないじゃない、という印象。こりゃあヘビー級作った意味あったのかねって。そもそもヘビーって重いって意味なんだから、「これが(スーパーヘビーではなく)ヘビー級のスピード!」って言われても、あーんまりしっくり来ないし、知らない人が聞いたら「?」ってなると思うんよ。100kg超級をヘビーのままにして、クルーザーなりライトヘビーなり、名称を変えればよかったのに。ライトヘビー、いいじゃない。えーと、で、藤本の勝ちか。と思ったら、ドロー。角田が出てきて説教、説教するプロ格闘技て。で、藤本、ローと思わせてハイでハイ勝利。もういいよ武蔵というのももう可哀想になってきた。

×ジェロム・レ・バンナ対○澤屋敷純一

  • ジェロムレ相手に何かと思えば、教科書に載ってるようなサウスポー対策(そんなの載ってる教科書見たことないけど)。リング四辺いっぱいに使って間合いとってカウンター作戦。これで二回ちゃんとしたダウン奪って勝利。単に逃げ回るのではなく、きちんとした間合い読み、確固たる策略。うわー、よかったよかった。俺はこういうのは好きだ。しかし、今日はこの作戦だったけど、ちょっと打ち合いのところ見れば、それでもこの日のバンナならなんとかなったかもとか。いや、まだ若い、まだ二戦目、今後なんとかなっていくだろう。それに、この戦い方を貫けるハートの強さもいい。日本の重い階級でも、人材は居るんだなあ。格闘技に詳しい人は驚きではないのかもしれんが、深夜の格闘番組すら知らない俺には驚きだよ。

セーム・シュルトレイ・セフォー

  • シュルトの腰が落ちる、ダウン。また番狂わせか。と、思いきや2R、まずシュルトがプレッシャーかけてちょっと退いて、セフォー出てきたところ前蹴りでいなしてカウンターをスパンと。前前の左手の動き、シャープ。やっぱりシュルトさん強い。これでよし。

……いやあ、なかなか見応えあったわ。こんなん久々の満足やわ。階級新設で層は薄くなるかもしれないが、その分出やすくなった選手もいるだろうし、そのあたりに期待したいわ。ランキングとかどんどん整備していってちょーだい。あと、地上波のためにイロモノちょっと混ぜてもいいよ、頼むよ、頑張ろうよ、ね。