還元率を引き上げ控除率を引き下げ払戻金を上乗せ寺銭を下乗せ

http://www.nikkansports.com/race/p-rc-tp0-20070306-165834.html

払戻金上乗せへ競馬法改正6日に閣議決定

 控除率は引き上げられるのか引き下げられるのか一瞬わからない俺のような者のために日刊スポーツが用意した見出しは「払戻金上乗せ」ということである。ちょうど寺銭くらい負け続ける俺のような者にも朗報ではあるが、あまり胸躍る話ではない。
 競馬で食う、というほど真剣勝負している人ならば大きな違いだろうが、俺はそうではない。というか、そんな人が全国に何人いるというのか。おそらく、おおよその人がそこまでは入れ込んでいない。少なくとも5%の増減が大きく影響するライン、細かな収支でやってる人間はあまりいないのではないか。適当に負けて適当に勝っている。勝ったら散財して、負けたら忘れる。そういうもんではないのか。
 そもそも、果たしてどれだけの競馬ファン控除率のことを意識しているのか。ここで言う競馬ファンとは、「ダービーと有馬記念は買う」くらいのファンも含む。そして、競馬ファン以外ならなおさらだ。これって、売り上げ増につながりますか? なーんとなく疑問だ。
 そう、控除率には夢がない。5%ファンに還元するなら、せめてもっと夢が欲しい。馬券の整理番号みたいなやつが宝くじみたいになって、ドカンと大当たりするとか、ランダムな買い目がラッキー的中になるとか(これは競馬の本質を傷つけそうだが)、券売機からランダムな買い目の馬券プレゼントとか。全体的に平均5%は面白くない。均したくないないから競馬をするのだと、寺山修司も言ってた。
俺はあんまりJRAに貢ぎたいとは思わないが、JRAに潰れてもらっては困る。各地方競馬に潰れてもらっては困る。むろん、これとてエリート役人様が効果ありと判断したものなのだろうけど、ここのところの準オープン除外地獄など見ていると、ちょっと不安になるのだ。