『ハゲタカ』第四回

goldhead2007-03-12

前回→http://d.hatena.ne.jp/goldhead/20070305#p2
 柴田は銀行を離れ、流れの再生屋に。次なる舞台はカリスマ経営者菅原文太の大電機メーカー。そして大森南朋と対決という流れである。大森はシチズンのコマーシャルに出ているのに気づいた。林隆三に頭下げる姿は銀行マン時代の彼である。軍需産業、というバックは必要だったのだろうか。これは経済活動とは別の価値観が出てくる。現実にそういったバックがないとはいえないのだろう。しかし、このドラマに関しては経済に絞る方が面白かったのではないか。とはいえ、そういったものを最終回でどう集約してみせるのか注目したい。しかし、田中泯の熟練工は色気がありすぎてやばい。普通なら文太で打ち止めするところに、大杉漣がいて、さらに田中泯。いかにも隙無く豪華。いよいよ成り上がった松田龍平の、ふっと演説シーンで「茶番」のカットはいるところはしびれた。ともかく来週が楽しみである。しかし、どちらかといえば庶民側、労働者側として描かれた工場の工員、老若男女。株主総会など見る立場なれば彼ら正社員、大企業の正社員なのだろう。とすればきさんら血反吐吐きんしゃいなどと思うプアー俺、君、みんな、断絶がある。