二杯のミルク、一本のタバコ

goldhead2007-03-15

 二杯のミルク、一本のタバコから俺の朝ははじまる。世界の朝が始まる。否、世界の朝は始まらない。朝があれば同時に夜がある。光の当たるところがあれば陰がある。時間には差があって、おまけに地軸が傾いてる。これだから人間の世界は勝ち負けと上下があって、傾いて歪んでいるのだ。人間の知性が地球が丸いとか、回転しているとか、傾いているとか発見してしまったときからそれが始まったのだ。永遠の光、不動の大地、真円の人間。誰が朝を送り込んだのか、二杯のミルク、一本のタバコを届けたのか?