岩手競馬のこと

goldhead2007-03-16

http://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2007/03/16/09.html

増田知事は16日未明の記者会見で、融資案が否決されたことに対し「競馬事業を本年度で廃止せざるを得ない」と岩手競馬を06年度(今月限り)で廃止する意向を示した。

 あれだけ立派な競馬場が潰れるのか。いや、あれだけ立派だからそれだけ重い。身の丈、という言葉が浮かぶ。だが、自業自得とはいわぬ。業は政治家や役人などがやった。罰を得るのは競馬の現場の人たちだ。現場の人たちがまったくの被害者だとはいえないかもしれないが、あったとしてもそれは微細だと信じる。それは理不尽だ。だが、競馬から二歩、三歩と下がって視点を変えれば、さらなる理不尽を感じる競馬とは感じない人たちがいてもおかしくはない。その立場から見たら、競馬内の理不尽はわからぬし、やはり競馬内の自業自得と見られても仕方ないところやもしれない。
 ばんえいの救済のように白馬の騎士が現れるだろうか。わからない。ただ、ばんえいの負債も大きいが、こちらの負債は桁が違う。どんなに立派で、たとえどんなに売れていても、ともかく赤字では成り行かない。規模が大きければ大きいほど立て直すのは難しい。大井競馬、そして中央競馬も無縁ではないといってよい。いずれにせよ、岩手は厳しい。
 だが、まだ岩手の追悼などはしない。岩手の馬の思い出も書きはしない。俺にはまだ行ったことのない競馬場が多すぎる。日本から競馬が無くなるのは、日本が無くなる日であれ。