そういうのは嫌いではないよ

 昨夜のテレビ朝日香取慎吾の番組で木村拓哉が出てきてTBSの華麗なる一族の番組宣伝をしていたので驚いた。俺は昭和のテレビっ子なので純粋にこういうのに驚いてしまう。ただ香取は「これがテレビ朝日です」などと言うが俺には「これがジャニーズ事務所の力です」と言うようにも思える。もちろん裏番組のスポンサーなどと広告代理店がなんらかの話をつけたものだろうけれども、公共放送NHK大河の『新選組!』特番よりもさらに新鮮に思えたのである。山崎豊子の小説は読んだことはないが、取材の鬼という。取材の鬼の女流硬派作家といえば、高村薫で、俺は高村薫の小説が大好きで、やはり高村も売れっ子ではあるが、山崎豊子ほどは爆発的に売れていないのではないか、と思ったが、数字を見たわけでもないけれど。高村ですごいと思ったのは『レディ・ジョーカー』の競馬シーンで、アジュディケーターの二歳時に走った府中のシーンなのだけれども、その描写に高村は競馬ファンか、と思ったものだけれども、一回競馬場を取材しただけだという。作家のそういう切り取る能力には参る。さてこれからみなとみらいへ行く。それまではよく働いた。日曜日も働いて偉い。年度末なのでしかたない。