さて、帰るか

 年度末ひとまず終わったと思ったら、またぶり返した風邪のように引きずるずるずる。頭がもやっと痛いのにアスピリンもなくてかなわない。昔昔コンビニの駐車場で軽い接触事故があって保険に助けられたことはあるけれど、身近な人の身近な人の親戚による身近な人への営業というか自爆営業の話を聞くと、保険屋というのはろくな商売ではないようにも思えて、マルチやネズミ講でもないけれど、こうやってセールスマンレディを自社の駒と同時に客として金づるとして使ってやがて使い捨てするようでは、保険にはダイヤの輝きもなければパソコンの便利さもなく、まあ確かに人間の血、吸い上げられた生き血が通っているという谷川俊太郎は正しいかもしれないが。いや、それにそうだ、そうだよ、愛する人、親しい人のために保険に契約してあげる、自爆営業の名義貸しをしてあげる、悲惨なセールスマンレディの切ない望みが込められている商品だ。おまけに不払いがあるから切ないんだ。そうだ、さすが谷川俊太郎、なにも間違っちゃいないんだ。圧倒的に正しいな。これが詩人の言葉の破壊力だ。まいるね。