とても明らかなこと

 昨日は午前中出ていた。ちょうど昼に横浜だったので、ジョイナス地下街へ行った。いろいろな店のいろいろなランチがあった。オムライスはこないだ食べたばかりだった。油っこいものは避けたかった。寿司屋のランチ、丼が八百いくらかだった。私たちはそこに決めた。私たち二人の前に二人組のサラリーマンがいて、彼らもその店を選んだ。先に入ったサラリーマンの二人は、店員のおばちゃんにカウンター席に案内された。自分たち二人も奥のカウンター席に案内された。サラリーマンの一人が「大漁丼二つ」と言った。「大漁丼二丁!」。「ハーイ!」。しばらくして奥の私たちの前にお茶とおしぼりと小皿に入った玉子の煮たものを置いた。私は「大漁丼」と言った。店員のおばちゃんは「はい、大漁丼二つですか?」と聞いた。私たちの間にコンセンサスはなかった。私は連れの人を見た。店員のおばちゃんも連れの人を見た。連れの人は「私も」と言った。「大漁丼二丁!」。「ハーイ!」。先に居た老人が「ウーロンハイおかわり」と、言った。カウンターの中の職人の一人が「totoすごいな」と、言った。もう一人は「6億円当たったら、自分、仕事辞めますよ」と、言った。すぐに大漁丼が出てきた。大漁丼が注文されるのはとても明かなことだったのだ。とても明かな。