できすぎた殺人の記録

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070518-00000064-mai-soci

<福島母親殺害>「映画見て殺す気に」 ホラーDVD押収

 この母親殺し、なんか腑に落ちない。犯人の少年、気違い(あえてこの言葉使う)なのは明確だ。普通の人間ならば、人間解体も、挿し木も、首級出頭もできっこない。そういう意味では気違いだ。だけれどもしかし、なんかできすぎ、という気がする。人工的、作為的、そんな言葉が浮かぶ。いや、作為的なのは当たり前だけれども、なんか筋書きをなぞったようというか。世間の水準から見て気違いなのは当たり前だとして、そういう気違い像をなぞった気違いのように思えて、そのあたりが、なんだかよくわからない。そんな殺人をして「よくわかる」ってこともねえんだけれども、違和感がある。気違いのふりをした気違いというか。精神鑑定上どう判定されるかわからんし、真のサイコパスとかそういうのはそういうもんなのかもしれないけれど、なんだろうね。
 本当は別のこと書こうと思ってた。ホラーDVDとか、漫画とかの影響っていうけど、そんなのよりもっと経験者の少ないスキージャンプみたいな恐ろしい競技(id:goldhead:20070226#p2)のせいで、歪んだ生死観が生じたんじゃないの? とか書いて、マスコミは反ブッシュ、反米の文脈ではマイケル・ムーア好きだけど、こういう事件の時は引き合いに出さないで、マリリン・マンソン叩きに一生懸命だよな、とか書こうと思った。まあいいや。いや、書いちゃったか。