さて、帰るか

 先月も死にかけた仕事は月毎の仕事。けれども、一回済ませているというのは、それなりの余裕にもなっていて、まだ零時過ぎたくらいなのに帰ってしまおうかという具合。締め切りは週末。景気はよくなったのか? わからない。
 ただ、俺自身は数年前、たとえばこの日記をはてなではじめたあたりからは改善されているかもしれない。底辺の方のもがきだ。では、真っ当な人生を歩んでいる人の就職などはどうなっているのだろうか? その当時あたり、この俺の職場に就職希望の問合せがあったりもした。求人なんて出しちゃいない。ただ、なんか業務内容が魅力的に見えるらしい。それなりに学んだ新卒の人とか、そうでない人とか、メールが来たり、履歴書が来たり。そういうのは、最近ないな。いや、去年もあったかな。なんだ俺は、人がうらやむ仕事をしているのか。
 しかしまあ、その数年前の俺の時給換算などすさまじいもので、もはや日本円で語れないくらいのものだった。ふざけて時給は150デニールだ、などとうそぶいていた。求職希望者など、その実態を知ったら土下座したままエビのように跳ねて逃げ帰ったにちがいない。そのころに比べたらマシだ。だけれども俺には備えがない。セーフティネットがない。もうワンアウトとられると、頼れる人間のない、高卒の、ろくな職歴のない、資格のない、対人恐怖の、非力の、三十間近という、かなりロースペックマシーンが野に放たれる。寿町に放たれる。そうなった方が、ちょっとは人様が読んでも面白い日記になるような気もするが、そうなったらパソコンなどにつなぐこともできないだろう。漫画喫茶やネットカフェは、入ったことがないから怖くて入りたくないしな(←こんな人間に就職活動など無理だろう)。では。