付喪神にならず

goldhead2007-05-31

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070530-00000136-jij-bus_all

対象は、電子レンジが1988年12月から93年12月までに製造された12機種193万1740台、冷蔵庫が89年2月から92年10月までの5機種 30万3487台、衣類乾燥機(三菱電機への受託生産分を含む)が93年8月から2001年12月までの11機種82万1578台。

 大規模リコールのニュース。ただ、対象の製品は、家電としてはかなり昔のものという印象。だから、「それって寿命なんじゃね?」という印象。でも、このくらいならまだまだ現役で使ってるかな、という印象。
 まあ、いずれにせよ、やはり危険だわな。だいたい人間が寿命で、老衰で死ぬ場合、九十九髮になって死ぬ場合、ほとんど大人しくなって、静かになって冷たくなるだけだが、家電は火をふくから危ない(もちろん、人が老い、死ぬまでに引き起こす可能性のある危険は家電をはるかに凌ぐが、死のそのときの話)。
 そもそも家電のような機械は死に方を考えられて作られているのだろうか。「どのくらい使えるだろう」という耐久性、死ぬまでの時間の目安でなしに、死に方。寿命がきたときに、大人しく息を引き取る方法。まあ、まったく暗い分野なので、想像もつかない。しかしそもそも、「寿命が来たから大人しく死のう機能」があるということは、死ぬときについて判断を家電がするわけで、それっていわゆるソニータイマー的な機能のような気がしないでもない。
 ああ、でもやっぱり「(1)本来は不燃性の樹脂を使うべき部品に可燃性樹脂を使った」あたりは、死に方に関わる部分だろうか。今後はどうなんだろう。死はともかく、再生(リサイクル)なんかは重視されているだろうから、そのためにも機械の死に方も気を遣うことになるだろうか。
 でも、悲観的な俺は、家電など壊れるまで使うしかない人間がより多くなっていき、よくない死に方をする機械と人の例は増えてきそうな、そんな気もする。国が祟り神で満ち溢れないよう、大企業はせいぜい頑張ってお払いに力を入れてほしいと思う。