ながれながれて

goldhead2007-06-04

http://www.nikkansports.com/general/p-gn-tp0-20070604-208402.html

脱北家族「同じ民族の韓国に行きたい」

 もしもこの家族が「日本に住みたい」と亡命申請してきたら、どう対処したのだろうか、とか、今後こういうボートピープル的な脱北者が増えてきたらどうするんだろうか、とか、いろいろ考えさせるニュース。まだぜんぜん詳細のわからない第一報を聞いたときは、母船から発進した上陸艇か、とか妄想したけど(工作船展示館の船を思い出した→id:goldhead:20050915#p1)、どうもその線は無いか。でも、そう偽装した工作が今後無いとも言えず……、いや、わざわざそんなんしなくても、堂々と偽造パスポートで入ってくるのかな?
 ……などなどと、思いを巡らした以上に、「あの小舟で日本海を越えられるのか」という思いが強かった。むしろ、鑑真が来た(id:goldhead:20051115#p2)とか、空海入唐とか、そのあたりの船旅に思いをはせてしまった。むろん、今回あの小舟は幾重もの幸運と偶然に恵まれたものだろう。あるいは、海の藻屑となった先行者たちがいたかもしれん。それでも、あの程度の船で海を渡れるっちゅうことだ。
 考えてみれば、ポリネシアなんかにも、大昔から人が住んでいたんだよな。あの島々なんて、日本ほど大きな目標でもないぜ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AA%E3%83%8D%E3%82%B7%E3%82%A2
 独自の航法があったとはいえ、何らかの理由で海の向こうの見えない島目指してった連中がいたわけだな。まったく、人間ってのはたいしたもんだな。ずっとアフリカにとどまっておったら、人間は人間だったのか(別にアフリカに住み続ける人々が人間ではない、という意味ではないので、一応)、とか思ってしまう。
 ……と、ニュースとは関係ない方へ漂流してしまったので、このへんで。

追記:http://www.asahi.com/national/update/0604/TKY200706040183.html

脱北者が微量の覚せい剤 所持の次男を警察聴取へ

 微量っていうからには微量なんだろう。密輸クラスともなれば、一目でわかるし、そのうえで首相やなんかが人道どうこう言ったりしない。しかし、覚醒剤となると、記事にあるとおり覚せい剤取締法違反とかになったりするのか。場合によっちゃ刑務所行きなんだろうかね。北の貧困に比べりゃ、日本の刑務所は天国かもしれんが。
 そういや、貧困といっても、彼らはそれなりに力があると、ワイドショーで専門家とかいうのが語ってたな。船や食糧を用意できて、出ていこうとする行動力がある、と。と、そのくらいのレベルの人間なら、簡単に覚醒剤手に入っちゃうのかね、あの国は。そのあたりはわからん。それで、彼らが「これは元気が出る栄養剤で、しょっちゅう食ってた」とか言ったら、どうしよう? この島国、海より流れつくものは興味深い。いい話だとは限らないけどな。