http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070621-00000100-mai-soci
北海道苫小牧市の食品加工卸会社「ミートホープ」（田中稔社長）が生産した「牛ミンチ」に豚肉を混ぜていた問題で、田中社長は２１日、自ら混入を指示していたことを記者会見で認め、時期も「７、８年前からあった」と述べた。
朝のワイドショーなんかで会見の様子を見たが、マスコミの鼻息の荒さに、「自殺するまで追い込む気かな」と思った。ああいうワンマン社長、強気強面の反面、案外打たれ慣れてないってこともあるぜって。それに、こんな話、前にもあったじゃない。
http://www.nishinippon.co.jp/news/2004/tori_influenza/kiji/kiji165.html
八日午前七時四十分ごろ、鳥インフルエンザ感染が確認された京都府丹波町の養鶏場「浅田農産船井農場」の本社がある兵庫県姫路市豊富町神谷の鶏舎近くの空き地で、浅田肇同社会長（６７）と妻で監査役の知佐子さん（６４）が首をつって死んでいるのを女性従業員（５３）が見つけた。
そりゃあ、このミンチ事件、報道されてることが事実なら、とんでもねえ野郎だ。その上、どうもあんまり反省の態度も見られん。だけれどもしかし、罰を与えるのはあくまで法に則ったもんじゃなきゃいかんように思う。ああいう場で、まあ憤りたくなるような対応に見えるのも確かだけれども、天にかわりて不義を討つ（マスコミ様のことだから、「民にかわりて」だと主張するかしらん）ってノリ振り回してもしゃあないだろうって。
まあしかし、人が死ぬのはそればかりじゃないよな。むしろ、取材陣なんていうのは、のしかかる現実、崩れ落ちる現実の、視界の隅に映るシミくらいのものかもしれん。そうだよな、それまで築き上げてきたもんが音を立てて崩れる。そっちの方がでかいし、リアルなのかもしれん。けれど、全国のさらし者になっているというのも、やっぱり少なからずあるか。
まあ、いずれにせよ、こういう場合、どんな器にも値しない小者は、スーパーでよく品定めするふりをするくらいしかできん。それでコロッケでビール一缶、ささやかな晩酌するくらいさね。
