段ボール肉まん什麼?

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070719-00000079-san-int

 中国の食品安全問題は国内外で非難されているが、捏造(ねつぞう)報道の発覚により、今度は報道の信憑性も問われることになりそうだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070719-00000004-mai-int

 中国食品の安全性が世界的に問題視される中、「段ボール肉まん」が販売されていたとの報道は、日本のメディアや米CNNなどで大きく伝えられ、懸念をさらに高めた。だが、中国の首都のテレビ局によるねつ造と分かったことで、中国マスコミのモラルも問われることになりそうだ。

 じゃあ、その報道の裏も取らずに報じたあなたがた日本の報道機関の信憑性やモラルは問われないのだろうか? 「最初に報じた記事では、ちゃんと「11日の北京テレビによると」などと断りを入れているからいいのだ、というのか? どうもそれは甘いように思われる。それよりも踏み込んで煽り立てているように見える。この話題が世界中……のことは知らないが、日本中を駆けめぐった(いや、日本中を旅してるわけでもないが)というのは、人々の関心をひきつけるものだったからだ。あまりに信じやすい、信じたくなるようなものだったからだ。そういう情報こそ危ない。中国人が中国人の恥部を暴いたのだから信じられる、と言い切れるのか。
 じゃあ、その報道の報道を疑いもせずに、「中国ってこわいねー」と、学校や職場、近所の奥さん同士の会話のネタにしたわたしたちのモラルや信憑性は問われないのだろうか? こうやって捏造が発覚したと報じられ、手のひら返しで「ダンボール肉まんよりも、メディアの捏造の方が問題だ!」と言えるだろうか? われわれの無責任なおしゃべりも、一つのメディアに他ならないのではないか。
 ……ところでさ、この捏造報道を報じる報道ってどうよ? 俺は、当局が摘発したって記事があったことから、段ボール肉まんはあったんだ、と思うね。じゃあ、あの映像が捏造ってのは捏造? ってなると、それは違うんじゃねえかと思うね。テレビ局のプロデューサーみたいのが、下請け会社の下請けディレクターに「こういう話があるらしいから撮ってこい!」って思いつきで言って、そんなもん見つけられない下請けが、「こうなったらでっちあげちまえ」って線じゃないかと思うね。
 すなわち、段ボール肉まんは本当。テレビの捏造も本当。で、中共は「テレビは捏造」爆弾を炸裂させて、段ボール肉まんの本当という火を消してやろうっていう、油田火災をダイナマイトで消火するような方法とったんだと思うね。でもさ、メディアはおそらく党の支配下にあると思うんだけど、わざわざ恥部さらしするかね。そこにも大きな陰謀があるのかもしれない。いずれにせよ、中国ってこわいねー。