NHKでSKHを見た

 比例代表政見放送を見た。公職選挙法とブログの関係がよくわからないので、ある程度伏せて書く。
 まず初めに出てきたのはJM党だった。JM党は、この国の国会において、客観的に見て多数側に位置する政党である。この日は、党を代表する男性AB氏が語り、立候補者の紹介を行った。AB氏は、現在この国をある意味代表していると言ってもいい立場である。その彼が、代表者の名前を呼ぶ。代表者が短い時間で政見を述べる。その後、お互いにお辞儀しながら、代表者が「ともにがんばりましょう」と言う。あるいは、「がんばりましょう」とも言う。変化をつけて「いっしょにがんばりましょう」の場合もある。いずれにせよ、頭の中でJM党代表の、少し舌足らずな「がんばりましょう」がゲシュタルト崩壊のごとき無意味化を起こす。JM党は候補者が多く、頭の中は「ganmarimasho」で一杯になってしまった。
 次に出てきたのがNK党である。この国において独自の政党として知られ、独自の戦いを得意としている。NK党の代表と、女性の俳優が問答をする構成である。そして、この女性の俳優の芝居がかったしゃべり方が、やけに耳についた。そこまでシアトリカルな必要があるのかと思った。しかし、今やNK党が信条とするK主義は、ある種のフィクションやロマンの世界に足を突っ込んでいるようにも思え、このくらいのけれんが必要なのかもしれないとも思う。いっそのこと、この放送上で思想劇の一つでもやってしまうのが、KのZEN-Aなのでないかとも思った。
 最後はJS党。JSは人類の約半分を占める、人類の種類の一つである。その人類の約半分を占めるJSが、国会の場においては9%ほどしかいないという。人類の比率50%に合わせるべきだ、という主張である。その点において異論はない。異論はないが、この場に出てきたJSたちの主張は、どうも数人の生活単位において子供を有するJSの方ばかり向きすぎ、あるいはその生活単位上の財政経験が国家財政にも通用するというような発想であり、そういった点は9%のJSたちにも面白く思われないように思う。しかしながら、このJSたちの声量と気合いはJM党やNK党の比ではなかった。この点においては第一党である。たくさんの統括本部長たちが出てきて、声を張り上げて主張を述べた。さらには、子供を生んだら五万、小学校でさらに五万、中学校でまたまた五万。五万、五万、五万のトリプルファイブ、というようなキャッチフレーズの少子化対策を述べる。すなわち、子供が中学生になれば、月に十五万円が転がり込んでくる計算である。このようなことになったら、この世のDSとJSは働きもせずに毎日SEXでNDばかりするようになるのではないかと思うのだが、どうだろう。まあ、このJS党はJSを代表するのではなく、特定の企業や何かを代表しているという話もあるので、こんなところに突っ込んでもしかたないのかもしれない。