人類が8秒台で百メートルを走る日に人類はまだ人類のままか?

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070820-00000907-san-spo

鈴木教授の計算では、技術革新が起き続けるとすれば、2360年以降に8秒99が出ることになるが、果たして人類が8秒台で百メートルを走る日はやって来るのだろうか。

 世界陸上が近く、「人類は100mを何秒で走れるか」という記事。大歓迎だ。何せ俺はそれを常々気に掛けてきた。いや、つねづねってほどじゃないけどさ。二年前にこんなことを書いていた。
http://d.hatena.ne.jp/goldhead/20050615#p6

そこで俺は、こんなことを考えた。もう、あまり世界新記録の話をしたくないんじゃないかと。アスリートのトレーニング方法や走法の進歩、さらにシューズやトラックの科学的進歩。それらによって記録は伸び続けてきた。しかし、いつか必ず限界が来る。生身の人間が100mを5秒で走りきるのは絶対に無理だろう。だから、「そろそろか? そろそろか?」というような不安があるのではないか。

 で、上の記事によれば、まだまだ「そろそろ」でもないらしい、という予測らしい。しかし、高速トラックと高速スパイクの技術競争になっても面白くなさそうだが。
 では、人間勝負。しかしそれも、どうだろう。奇跡的な遺伝子の持ち主が、奇跡的にランナーとしてよい環境に生まれ育つ……か。可能性は少なそう。
 それよりむしろ、もっと先を想像したい。もしも2360年ともなれば、もう、人類は次のステージに行ってるんじゃないのかね。「共縮」現象なんて、脳に電極ブッ差してコントロールするところじゃないのかね。むしろ、もう筋肉も筋肉ではないのではないのかね。どうなってるんだ、人類。俺はもう、死んじゃってるんだよな。絶対に死んでる。死にたくないなぁ。