- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2007/12/07
- メディア: DVD
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で、いきなり特典映像で見たメイキングの話だけど、俺はもっとこの手法、イラレのライブトレースみたいに、がーhttp://d.hatena.ne.jp/images/admin/markup_url.gifっとマシンで半自動的に処理してるもんだと思ってたのよ。それがあんた、缶詰になったアニメーターがペンタブレットでシコシコ一年半とか掛かって作ってたものだった。すごい誤解してました。「じゃあ、逆にスクランブルスーツは機械処理で……」と思ったら、それもまたえらい人数と時間かけて作ったみたいで、いやはや。
で、それで、じゃあキアヌが塗りつぶされて意味無いか? っていうと、もうぜんぜんそんなことなくて、高木美保も納得(昔、「キアヌ様を見ると子宮がうずく」とか言ってたような気がする)するであろうキアヌ・リーブスだし、ほかの個性的な役者陣なのだな。一からアニメで作っていたら、こうはならない。これは面白い。
で、肝心の中身の方も、世界のPKDファンに納得してもらうって作ってるんじゃねえかなって感じで、狂ってるところも、メッセージ的なところも、くそ下らない会話も、実に手堅い感じ。ディックの娘さんが協力してるくらいだしね。そういや、また特典映像だけど、その娘さんが見せてくれたのがディックの卦。『スキャナー・ダークリー』が商業的にどうか? とか、自分で占ってんのね。おもしろいなあ。『高い城の男』も映画化しようぜ。
つーわけで、今後もディックの作品は映画化されていくであろう(次はアルベマス)し、こういうスタイルでピタッといいのができたりしてさ、電気羊の夢は広がるってもんよ。