『ギャラクシー・クエスト』／監督：ディーン・パリソット

　2008年最初に見た映画（DVD）がこの『ギャラクシークエスト』だ。率直に言って、私は、この映画を年の初めに観られたことを幸運だと思っている。この映画にはハートがある、ハートのある映画だ。この映画には魂がある、魂のある映画だ。これだけの作品が、あまり知られていないように思える。とても惜しいように思える。金髪美女でノリノリのシガニー・ウィーバーだって見られるというのに。
　ヒューゴー賞に外れなし。……か、どうかは知らない。知らないけれど、SF入門者の俺にとって、本を選ぶときの大きな指標にっているのは間違いない。ヒューゴー賞、ネビュラ賞とカバーに記されていれば、とりあえず買って損はない、と思うのだ。そして、この『ギャラクシークエスト』はヒューゴー賞受賞作品。どちらかといえばコメディ、ベースになるのは『スタートレック』のパロディ。この映画にはSFの魂があるように思える。物語の妙味があるように思える。私は「スタートレック」シリーズを深夜テレビでいくらか見ていただけだが、未見だって関係ない！　ともかく、ギャラクシー・クエストはいい映画だと思った！　それだけは言いたい。笑って、泣けて、勇気づけられる、これはいい映画だ、トカゲ頭に賭けて！　俺の人生ベスト5に入るよ、マジで。