流れよ我がコーヒー汁、とカフェ・ベローチェは言った

ベローチェ」が講談社提訴 「おとなの週末」でランク最下位にされ

http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/080213/trl0802132046015-n1.htm

 ベローチェといえば、何度か利用したことがある。藤沢にあった。オーケーの並びで、いくらだかで美味しいコーヒーが飲めますと言っていた。コーヒーがおいしかったか否か、とくに印象はない。だいたいそういうところって、休むかだべるかの二択であって、あーんまり品物気にしたことないや。でも、悪い思い出はないぜベローチェ
 で、提訴なんだけれどもどうなんだろう。最初に受けた印象では「こんなので訴えられてたら、おちおちブログも書けねえじゃん」といったところ。それに、「あくまで主観的な評価。意見・論評の範囲で、こうした記事を否定されれば、雑誌の存在意義はなくなる」ってわけで、講談社側に理があるかなと。
 でも、ベローチェが問題にしているのは次の部分か。

「個人の主観的評価であることを示す記載が目立たず、わかりにくい」と主張、「記事の内容が客観的事実であるかのような印象を読者に与えている」としている。

 つまりは、個人の主観なのに、ランキング形式、たとえば広くアンケートや統計をとったとか、そういうイメージで書いて(紙面構成して)くれるな、ということか。それは確かにそういう面もあるだろう。結果が同じ「ベローチェ最下位」でも、出所が「そいつ」なのか、「みんな」なのかでは印象が大きく違ってくる。そして、後者のふりをした前者というのは、一種の捏造といってもいいだろう。……って、もちろん今回の件がどうなのかはわからん。誌面も見ていないし。
 とはいえ、ベローチェ、株式会社シャノアールも、もう一工夫ほしい。こう報道されてしまえば、「最下位」(出所は問題にされず)というイメージだけは伝播してしまう。だから提訴すべきではない、とは言わないが、同時進行でなんかやってもいいんじゃないのか。そりゃあもちろん、第一には自らが誇るサービスを維持することだろう。だが、これだけ耳目を集めることについて、"訴訟に関して「一切お答えできない」"ではそっけないし、「痛いところを突かれたな」と思われてしまう。むしろ、これを逆手に取るくらいのことはやってもいいんじゃないのか? 敵の講談社はメディアだが、ベローチェだってメディアを持っているじゃないか。

 そりゃあ普段から大勢の人が訪れ、にぎわってるサイトじゃあない。でも、俺のように「ベローチェてどんなだっけ?」とか「なんかリアクションしてんの?」って来る野次馬は、結構いるんじゃあないのか。そこで、腕のいいコピーライターでも雇って、ザバーンって人の胸を打つような、コーヒーやサービスのこだわり……、批判は真摯に受け止めるが、このやり方は……云々と一発かませばいいじゃないか。もちろん、それがさらに野次馬を呼び、ひたすら炎上だ。だが、それがいい。このままでは言葉が足りない。裁判で勝ったところで、名誉は回復するのか? 評判を裁判で勝ち取ったと言われるだけかもしらんし、また「=最下位」という出所のたいしたことのないイメージばかり再発信される。悪いとこ取りだ。やれ、戦え、戦うんだベローチェ、土俵はネットだ、お前は横綱だ、やるんだ、ベローチェ、お前ならきっとやってくれるはずさベローチェディ・モールトがんばれベローチェ、最後まで戦うんだベローチェ講談社が泣くまでッ! アリーヴェデルチッ!