三浦和義がたいへんなことに

米ロサンゼルスで1981年に起きた銃撃事件で、米自治サイパン島で逮捕された三浦和義容疑者(60)は25日午後(日本時間同)、保釈の可否に関する審理のためサイパン島の裁判所に初めて出廷した。三浦容疑者はオレンジ色のつなぎ服を着用し落ち着いた様子。裁判所は審理を開始、三浦容疑者の身柄に関する法的手続きが本格的に始まる。

http://www.nikkansports.com/general/f-gn-tp0-20080225-326900.html

 逮捕されたのはカズ、三浦カズ三浦和義が時を超えて逮捕されてしまった。すごく不思議な感じだ。ロス疑惑ロス疑惑のもととなった事件が起きたとき、俺はまだ物心つくかつかないかというころ。おおいに報道されているときには、少しくらいわかるようになっていた、が、しかし、もちろんそんなガキに何がわかるというわけではなく、それでも毎日毎日テレビで採り上げられる「ろすぎわく」に「なんだかわからないが、大事件」という思いばかり膨れあがる。過去から来た大事件。その後、この平成の現在にいたるまでさまざまな大事件が起き、それを見聞きしてきたが、「ロス疑惑」という言葉には、何か特別な響きを感じる、においを感じる。変なたとえだが、郷愁に似ている。幼き日の思い出だ。
 その俺の中の過去、日本犯罪史における過去が、急に現在進行形で立ち上がってきた。日本では無罪が確定しているのに、だ。おそらく、平成生まれの人には、なんでテレビが、メディアがこんなに騒いでいるのかわからないかもしれない。サンジャポに出てたおっさん、万引きで捕まったおっさん、そんなイメージかもしれない。だが、しかし、これはやはりそれだけの大ごとなのだ。そう、幼い日の俺が語りかける。
 ところで、俺の中で三浦和義、やはり今でも三浦知良と、さらには三浦友和と同じ箱に入っていて、そりゃあ誰が誰だかくらいはわかるが、ABCのメロディを口ずさまなければアルファベットの順番がすんなりわからないのと同じくらい、よくわかっていないことを告白しておく。