今年は三浦皇成を応援しようか

 三浦はジョッキーになるために生まれてきた。「5歳のころ、家族で大井競馬場に行った時、イベントで勝負服をまとってポニーに乗ったことがきっかけ。それからは、騎手になることしか頭になかった」。5歳の少年の決意は固かった。小学校入学後はトレーニング漬け。筋肉質な体をつくることで身長が伸びすぎないように注意し、食事制限で体重にも気を配った。すべては騎手になるため。苦ではなかった。

http://www.nikkansports.com/race/p-rc-tp0-20080227-327900.html

 デビュー週に重賞騎乗って記事で「ジョッキーになるために生まれてきた」なんて書き出しだと、なんか「祖父も父も母も兄もサラブレッドという競馬一家に生まれ」みたいな話かと思うじゃない(いや、それは競走馬だ)。それが、大井競馬でのポニーイベントがきっかけで、夢を求めて騎手の世界にって話だから、これは意表を突かれた。なかなかいい話じゃないの。
 べつに競馬一家の子が騎手になるのが悪いとかそういうわけじゃない。しかし、一般家庭出身の騎手の方に近親感を抱いてしまう。それはやっぱり、彼らがもともとは競馬の外の人間であって、その点で外側の競馬ファンである自分と一緒だったからだろう。そしてそして、ものすごく若い段階で、競馬好きすぎで競馬世界に飛び込んでしまうくらいの競馬好きは競馬好きから見たら好きになる競馬好きであると言わざるをえないのだ。
 ……って、別に競馬一家に生まれても、大井のイベントに子供連れて行く可能性はあるよな。三浦って障害ジョッキーいたし。でも、今のところ同期の大江原圭についてしか家族に触れた記事は見ていないし。ところで、もし大江原君が「あの大江原一族とは関係ないです」っていうなら驚く、名字の確率的に。ところで、大江原隆大江原哲のほか、1馬のトラックマンに大江原さんいたような気がする。十年くらい前、1馬買ってるころ。やっぱり一族なのかな。
 それはそうと、三浦君のプロフィールなど見てみよう。競馬学校ブログから。

好きなもの:(とにかく)お金 肉類

http://blogjra.boxerblog.com/tcschool/2008/02/post-caf9.html

 うお、直球。でも、ジョッキーってのはそんぐらいの方がいいんじゃねえのか。とくに、中央騎手というだけであぐらをかいていたら、地方や世界のハングリーな腕っこきには伍していけない時代。「競馬学校じゃなくて乗馬学校」などと揶揄されはするが、今期については4人退学、1人留年という厳しさの末の3人。期待してもいいんじゃねえだろうか。
 と、いうわけで、去年何の縁もゆかりもない宮崎北斗を応援しようと思って、それなりに楽しかったので、今年はこの三浦を追ってみようか。でも、馬券のスタイルが妙なあんちょこ使った狙撃術になってしまったから、なかなか買えないかもしれないがな。

  • JRA吉田稔を落とす」http://d.hatena.ne.jp/goldhead/20070215#p2……この記事の末尾にちょこっと宮崎について。ところで吉田稔だが。2chの競馬板でなんか核心じゃないかと思えるような内容の書き込みを見た。はっきり言って腑に落ちてしまったが、しかしソースがソースだけに個人的に「そうなのかな」と思う、くらいにとどめておこう。
  • 「来年以降も宮崎北斗を応援します」http://d.hatena.ne.jp/goldhead/20071225#p5……と、言いながらとくに買ってはいない。理由は血統からしかほとんど買わなくなったから。でも、「馬券を買う≠応援」だよな、たぶん。