クルム伊達公子の帰還

カンガルー杯 伊達が単複で8強

http://www.sponichi.co.jp/sports/flash/KFullFlash20080501032.html

 初めに断っておくけれど、テニスについてはほとんど何も知らない。伊達公子が全盛期どれだけの地位にあったのかも、今さら調べてなんとかわかろうとつとめるくらいのものだ。だけれども、「往年の名選手が復帰したら、バリバリの現役相手にどれだけやれるのか?」というテーマには興味がある。村田兆治も一イニングなら、みたいな。クルム伊達公子さん37歳、絶好のケース。
 で、まったくのテニス知らずながら、高校生などには勝てても、日本ランキング7位の藤原里華という選手相手には無理じゃねえのか、そんな風に思っていた。若いうちから活躍する選手も多そうなテニス、やっぱり体力勝負の面もあるだろうし、復帰会見などでも、バリバリ一線級に戻るような感じでもなかったし……と。ところがどっこい、無差別級のテニス界で世界4位というのは、そういうレベルではないのだろうか。
 というわけで、次は日本ランキング3位の選手とやるというのだから、なんだかもう。展開の早すぎる漫画みたいにも見えるな。あっただろうか、あったような気もするが、よくわからないが。そう見ると、高校生、大学生、ランキング7位、ジュニアの新生、そして日本3位と順々に来ていて、よくできている(まあ、シードのあるトーナメントってのはそういうものだろうけど)。いいじゃないか、なんか主人公って感じがするぜ伊達さん。主人公に立ちふさがる壁ってよりも、主人公だ。復帰した名プレイヤーが、経験とあらためて気づいた「テニスの楽しさ」を武器に、テニス界に旋風を巻き起こす、全12巻。……となると、なんか「山外涼月」とか「奈良くるみ」とか、漫画・アニメ・ゲームのキャラの名前みたいに見えてくるな。いかん、これもアニメ脳の恐怖だというのか。