『ドルアーガの塔 〜the Aegis of URUK〜』

○ついに完結……と、思いきや続くのか! まあ、ワンクールで終わるのはもったいないと思っていただけに嬉しい話。俺は最後の最後まで知らなかったから、「これで終わり」の緊張感とともに見られた。ある意味裏切られた。
●正直、初回を見たときは、こういうノリをあえてやっているにしても、その上でなんかどうかという印象だった。が、王道RPGテイストに、ドット絵を混ぜ込むなどのメタネタが織り込まれて楽しい。
○王道といっても、なるほど初回で否定したような展開を排するあたりがただ者ではない。たとえば、あのパーティにしたっていわゆるレベルアップのようなものはしていない。新しい武器を得ることもない。
●武器といえば、あの首筋に突き立てられたアーメイの槍を起動させてチュミミーンってなる展開には燃えた。
○一人称「ボク」のギルガメス王が気になる。なんだろう? 次は彼も登ったりするんだろうか?
カーヤの最後の台詞が本来「ZAP」だったらしいが、それはボツになってありがたい。調べりゃすぐにわかるようなことかもしれないが、ここまできてやられてしまうと、ちょっと残念になるところであった。遊びもあるが、丁寧に構築された世界、こういう一言への気遣いあってこそなのかもしらん。
○カーヤが黒くなりすぎないように。なるほど、たしかにちょっとというか、暗いというか、影があって、影丸出しであって。それでも、ジルに対して揺れ動く微妙な心持ちがしっかり描かれてたと思うぜー。
●棺桶の中の人(?)たちも、次は出るよう。もしもここで完全完結、棺桶フォロー無しだったら、それはそれで印象に残るところだったが。
ドルアーガの造形は気持ち悪くてよかったなあ。顔のあたりは妙に実写っぽく見えたりして。どうしていいかわからんような強さのラスボスは、こんぐらいでかいのが適当なのかもしらん。
●次は『ドルアーガの塔 〜the Sword of URUK〜』。ただ一本の剣として、なのかどうか。ジルが主人公だとして、パーティは? メルト、クーパ、ファティナ、ウトゥ? それぞれのモチベーションは? ジルとファティナ、カーヤ、ニーバのトライアングラーは続きそうな感じはあるけれども。いや、トライアングルになってない。
○ああ、楽しみだなぁ。この春からアニメ見始めたけれども、アニメがみんなこのくらいだったらいいなあ。あと、なんかRPGやりたくなった。そのためにドルアーガの塔のオンラインゲーがあったりするのだろうけれど、そういう環境にないしなぁ……。