暑い日の挫折

 大家さんに「いい加減クーラー古いです。昭和です。もう涼しくないです」って言ったら(大意)、「じゃあ今度の土曜に業者手配するから」ってことになって(それ以前にクーラー更新の必要性についてはいろいろ考えた)、この一週間じわじわ部屋を片づけて、今朝も早くから待ってて、それで朝電話あって、「一時から三時にうかがいます」ってんで、それで二時過ぎに電話があって「アパートの場所がわからないんですけど」と。
 ……少し嫌な予感。てっきり俺は、この車の入れない山の斜面にある奇妙なアパート群の空調まわりなど、特定の地元業者に任せているものと思っていたのだった。一見さんにはこの場所はわかりにくいし、機材の搬入なども地獄を見る。とりあえず無事見つけられるのか?
 と、なんとか辿り着いてもらったが、エアコンと室外機見るなり、なんか専門用語独りごちて、車に残ってる人に電話。どうも、俺のアパート二階で、一階にある室外機につながる管が壁の中に埋もれてるのが問題のよう。結局なんらかの何かの持ち合わせがなく、後日ということに相成った。西日きびしい我が部屋の室温39度。車とここ往復だけであせだくの業者さん。ここは不幸だ。これではいけないのだ。そして俺は部屋を出て、涼を求めてここに来た。今の今までエアコン抜きで平気で過ごしていたのに、もう俺は耐えられない。人類の不幸に耐えられない。