サーシャ・バクティンvs梶山友揮

 いくつか重要な世界戦(もちろん地上波)を見逃すなどしていたボクシング。しかし、このバクティンの試合はきちんと録画して、徹夜明けにしっかり見てから出社してきた。「もし、誰かボクサーになれるなら、誰になりたい?」みたいな妄想をすれば、俺はサーシャになりたいと即答する。理由はかっこいいから。左の速射砲、えぐい右、目にも止まらぬスピード、トランクスのセンス、どれもいい。もっとも、テレビで試合を観たのも一度か二度なのだけれども。
 さてこの試合、格の面ではサーシャが大きく上回っている模様。その予想通り、一ラウンドからばっかんばっかんパンチが当たる。スピードが、手数が違う。実況の言う通り、「まだ1分30秒しか経ってないとは思えません」という感じ。
 対する梶山はとにかく距離を詰めていきたいところだが、2R終わりにちょっと詰めるくらいしか見せ場はない。でも、ぜんぜん折れない心と体は見事だった。どんだけ当たってんだよってくらいもらってるのに、ぜんぜんめげないし、バテない。もっとも、後半にさしかかると、さすがに手数が無くなってきたが。
 それで、8Rにいい感じの右が入ったところでレフェリーが入って試合終了。ボクシング見慣れぬ俺としては「え、こういうタイミングで終わることあるんだ」という感じ。実は結果を知った上で見ていたのだけれど、虚を突かれた。「今のは危ない倒れ方でしたよ〜」を売りとするK-1を見過ぎたせいかしらん。で、そんなタイミングの終了だけど、梶山陣営も納得だろう。いくら元気に脚が動いていても、あれだけ強烈に打たれ続けていたら、脳へのダメージの蓄積もあるだろう。まあともかく、ナイスファイト両者。
 で、今後のサーシャだけれど、vs長谷川穂積なんて線もあるんだよな。それは是非見てみたい。それでもって、俺はサーシャを応援しよう。それは決めているので。
関連______________________