自民党が面白くみえるわけ

自民党石破茂前防衛相は5日午後、党本部で記者会見し、福田康夫首相(党総裁)の後継を選ぶ総裁選(10日告示、22日投開票)に立候補する意向を表明した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080905-00000063-mai-pol

 僕がモロヘイヤのスープを作って首相が辞めることになってから数日、麻生太郎以下いろいろの候補者候補(?)の名前が取りざたされてきたわけだけれども、こうやっていきなり不意打ちのように「石破茂」などという名前が出てくると、いやはや自民はいっぱい人材が、いや、人材というか「顔と名前の知れた人」がいっぱいいるなあという気になる。もちろん大臣という立場の人間を量産してきたわけでもあるのだけれど、ここらあたりの、「いっぱいいる中から選んできた総理総裁があのざまなわけ?」って疑問をかき消すくらいの飽和攻撃というか、群雄割拠風味というか、プロレス的演出というか、まあそのあたりははっきりいってそういう手なのだろうけど、高みの見物をするぶんに、正直いっておもしろい。
 なんど説明しようとしてもうまく説明できないのだけれど、僕には名鑑的、カタログ的なものを愛してやまないところがある。野球選手名鑑、競走馬名鑑などは、ひょっとしたら競技そのものより好きかもしれないし、ほかにはたとえばガンダムモビルスーツだとか、三国志の武将だとか……。そしてどうも、その名鑑充実度でいうと、やはり日本の現在の政党では自民が一番だろう。中曽根大勲位から杉村太蔵まで多種多様で、チーム分けというか、派閥みたいなものもあって。また、そのあたりが加味されて、岳飛より張飛みたいな、そういうふうに見えることがあってもおかしくないのだろう。
 まあ、そんな趣味の人はすくないかもしれないが、戦国時代的なものが好まれる、興味がひかれるといった点はあるんじゃないだろうか。だから、結局、民主党アメリカよろしく(よろしくって真似できるようなもんじゃないなあ、あっちのは)、うそでもいいから小沢一郎に対抗馬を出せばよかったのに、などと思ってしまう。そっちの方が、おもしろさ二倍じゃないの。でも、嘘から出たまことになってしまったりするのがネックなのかもしれない。しかし、誰か立ててみればよかったのに。マスコミだって「私たちが総裁選をとりあげることが、自民党有利の流れを作ってしまったのかもしれません」って後から言うばっかりなんだし、結局みんな興味津々なんだろ、みたいなところってあるんじゃないかって。
 それで、たとえば、ほら、河村たかしとかいるじゃんって思ったので、ちょっと「川村たかし」と検索してみたら(間違いに気づきながらも確定とリターンを押すのがはやかった)、名前が違ってたのにちゃんと一番にサイトが出て、それで「代表選に云々」ってリンク文字列が見えたから、また判断以前にクリックしたら、76ページもあるPDFで絶望した。
 でも、せっかく落としたから開いてみて勉強になったのは、「モニタで見させようとするPDFはA4横でつくるべきだ」ということで、こちらの方が見やすい文字サイズでスクロールさせることなくページ送りができる。なんとなく紙の書類の常識からA4縦基本の発想はよくないのではないかと思い、あるいはWebに携わる人であれば常識なのかもしれないが、今後は気に留めてみようと思う(ひょっとしたらPowerPointの発想だろうか。ウィンドウズの人たちはあれを好むのだけれど、WordやExcelより扱いやすいのだろうか)。あとは、パラパラとめくっていて「え?」と思ってしまうようなアイデアなども出てきて、まあ自分も政治はよくわからないのだけれど、そういうものなのだろうかとか、河村議員はあんがい右寄りっぽいのだけれど、テレビではよくわからなかったな、とか、なんか政党自体の否定にみえるようなところもあって、なぜ民主党所属というところも感じないわけではないのだけれども。
 あと、姫井由美子って二重スパイ(御陵衛士斎藤一、みたいな)だったのかどうか、そのあたりも気になったりしていたのだけれど、このたとえは熱心なファン(もちろん斎藤の)に斬殺されそうな気もするのでやめておこう。