ガンダムの中でエクシアになれるのは井端だけだぜ

 その決勝打を引き出したのが、右ひざじん帯損傷を押して出場する井端だ。8回1死満塁で代打・高橋由のゴロを捕球すると「ホームは無理」と瞬時に判断し、反転して二塁ベースを踏んで一塁へ。職人技の併殺プレーで流れを呼び込んだ。「あっちの方が確率が高い。(高橋由は)前も左のスライダーがあの辺へ来た。予測勝ち」。そう言うと「ひざは壊れてもいい」と続けた。

http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2008/10/23/11.html

 これラジオで生中継を聞いていて、いったいどんなプレーなのか気になってしゃあなかった。解説の仁志敏久内野手が「尋常じゃない」というような表現で、井端弘和内野手を相当に激賞していたのだ。繰り返し、繰り返し。それでまあ、ニュースなどで見たわけだけれど、想像がパンパンに脹らんでアストロ球団的になっていたそれとは違ったのだけれども、なるほどこれは職人技、ガンダムマイスターだ。ツインドライヴだ。GN粒子は見えなかったけど……、って、なんだかんだいってガンダム00見てんじゃん。いや、俺、落合信者だし。
 そうだ、ツインと言えばやっぱりあそこでサッと身をかわして荒木雅洋内野手。彼なくしてこのプレーは生まれなかった。もしもあそこで、「え、なんでホーム投げないの? あ、急にこっち来た!」とかなって(急に井端が来たのでQIK)、おでことおでこがゴッチーン、ドーム大爆笑とかになったら、宇野以来という珍プレーになりかねない。ここで意図をくみ取れるあたりが、さすが黄金の二遊間だ。ここらあたり、二年しか出現しないようなプレーを綿密に練習していたという、西武黄金時代の辻発彦石毛宏典の名前が思い浮かぶじゃないですか(西武の守備練習見たことないけどな)。我が赤いヘルのチームも、東出―誰かの鉄壁二遊間、完成してほしいなあ。いや、東出いるかどうかわからんけども、と。
 まあともかく、落合監督信者として、ひょっとしたらWBC監督の目もあるかもしれず、このプレーオフは中日を応援していきたいと思っているのでした。おしまい。