ハイリ、ハイリフレ、ハイムリック法、俺は俺の体のことを知らなすぎるぜ

 今朝の日本テレビのワイドショー「スッキリ!!」にて、食い物が喉に詰まったときの対処法について紹介していた。マンナンライフこんにゃく畑の件と、給食のパンで窒息した子の件からだと思う。それで、なんとか歯科大学の先生と、どっかの救命団体(?)の人が出てきて、けっこう時間を割いていたわけだ。こちらのブログでハイムリック法については読んでいたが、それについてだ。こんにゃくゼリーやパンの危険性について責任追及するよりも、対処法を広めるってのは正しい報道だと思うわ(もちろん、製品に問題があるならば、それについて報じたり考えたりするのが無意味なわけではないけれども)。たとえば、自殺報道も自殺した人や自殺方法を詳しく報じるんじゃなくて、自殺防止方法を伝えた方が有意義だぜ、みてえな。

 まあそれはともかく、そこで驚いたのだけれど、もうまず俺、人体の構造知らなすぎるね。こう、喉から途中で気道と食道に分かれているんね。そこの分かれ目んところに喉頭蓋って弁(テリー伊藤の表現を借りれば、パチンコ台みたいな)があって、食い物が食道に行くようにしてるんね。それで、食い物が喉に詰まって息できないっときは、もう気道の方にいっちゃってるから、後から水飲んだりしても、流せないのね。パンで窒息した子も、周りの子がスープ飲ませたっていうけど、それは意味ないのね。

 そうだよ、考えてみれば、気道と食道なんだよな。いや、そんなのはたぶん小学校の理科で習ってるかもしれない。少なくとも中学校までには習ってるはずだ。なんのために理科室に人体模型があるんだ。怪談のためじゃない。だけれども、もうなんというか、単純に喉になんか詰まったら、俺も水飲んだりするかもしれない。あんまり意識していない。意識せずとも使えるのが人体というメカのいいところだけれども、トラブルやメンテナンス時にはいくらか仕組みを知っておくべきだ。『A型自分の解説書』や『B型自分の解説書』、『C型自分の解説書』を読むくらいなら、『解体新書』でも読んでおいた方がいいというわけだ。俺たちの蘭学は始まったばかりだぜ。
 ああそうだ、あと、顔を上に向けると、弁の方が気道方面に開くとかなんとか。蒟蒻畑の死亡例では、上を向いてストンと飲み込むのがやばかったとか。それで合点の行くこと一つ。俺、うがいの時にだいたい「ガラガラガラガラ、ガラ、が、ぐ、ぐえ、オェ〜、ゲボゲボッ」ってなんだけど、あれって元気に上向きすぎてるせいで、気道の方に飛沫が入ったりしてんじゃねえの、みてえな。ところで、気道に行った異物が下の方にストンと落ちたらどうなるんだろう。腐るの? 息が臭くなるの? 死ぬの?

 ああ、そうか、入って別に胃みてえになってるわけじゃねえんだ。肺に異物が肺っての異物は、それこそアスベストとか細菌(嚥下性肺炎)みたいな場合か。
 というわけで、今日は気道と食道について学んだ。ハイムリック法。後ろに回り込んで握り拳、手を添えて、一気に引き上げる。なんか忍者の蘇生術とか、短刀を使った自刃みたいな感じだ。いや、まあそう覚えておこう。いざというとき、こんなシアトリカルな動作ができるかどうか自信がないけれども、まあ知らないよりはいいだろう、っと。おしまい。