『風のガーデン』第3話

 今回のタイトルは「タイム」。劇中で岳君が口にしていたのはタイムロンギカウリス、だっけかな。言うまでもなくthymeとtimeをタイムでかけたものだろう。タイム(属/タチジャコウソウ属)の学名Thymusは人体の「胸腺」も指し、ここは癌とも関わりが深い器官のようだけれども、そこまで絡んでいるのかどうかは知らん。
 さあ時間が巻戻される。中井貴一の奥さんが死んだ原因がわかる。自殺。そして、そのとき別の女とセックスしていた。なんだ、今の相手の一人か。つーか、院内で知られている関係、まだ切れていないというのか。いやはや、寝取られている男早く出てこい。
 しかしなんだ、俺はこのドラマ、こういった女性関係、愛欲、そのあたりを否定しないで最期に至ることを期待する。汚い都会、汚い人間関係を捨てて、きれいな富良野に帰って本当に大切なものを見つけて死にました、ではさっぱりつまらない。もちろん、富良野の娘だって不倫などしていて、一筋縄ではいかないに決まっている。人間の欲、男と女の欲、そこまでを包みこんで死ぬ、というのがいい。考えてみればいい、性器を剥き出しにした花々の咲き乱れる春の庭がどんなにいやらしいものか、と。


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