昨年のオークスを勝ったローブデコルテ(牝4歳、栗東・松本茂樹厩舎)は、明日30日付でJRAの競走馬登録を抹消することになった。
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昨年のオークスには、たしかよい記憶がある。やっぱりあった。そうだった、うまく獲れたのだった。ありがとう、ローブデコルテ。そして、これからもその記憶を活かそう。なんとなく距離不安じゃねえのと思っても、福永が「オークス、オークス」言ったら買い、だとか、コジーンの血統とか、ともかく、このオークスの感じ、を。
感じ、馬の、レースの感じだな。たとえば今年の秋の天皇賞。ディープスカイという三歳馬が挑戦する。三歳馬の秋天。俺の「感じ」でまず思い出されるのは、ジェニュインの二着だ。
この天皇賞。ハシルショウグンが出てきて、カネツクロスが惜しくも除外された秋の天皇賞だ。このジェニュイン。サンデーサイレンス旋風。「四歳(当時)で秋の天皇賞まで持っていくのか?」と、レース前は思ったもの。この、ジェニュイン。そういえばこのレース、高校の文化祭の日で、学校抜け出して商店街の電器屋のテレビで見たと思う。
そしてこの天皇賞。1馬の出走表を切り抜いてビニールブックカバーにしていたくらいのレース。今見ても本当にすばらしいメンバー。今年の秋の天皇賞は豪華かもしれんが、この面子には負けると思う。そして俺のカネツクロス、トウカイタローと競って、負けたなあ。で、ここで勝ったのはバブルガムフェロー。鞍上は蛯名正義で、このときまだたしかG1童貞。「G1で勝てないエビショー」というイメージが根強いときだった。でも、勝ったね。たいしたもんだ。
そんでシンボリクリスエス。と、こうなる。このあたりが俺のイメージ。アドマイヤムーンや牝馬はおいといて。で、こうジェニュイン、バブルガムフェロー、シンボリクリスエスというと、府中の直線をサクラチトセオーみてえにブッ差してくるタイプとはいえない。先行して抜け出す印象。ディープスカイとは、ちと違う。
……が、それがなんだっていうのか、よくわからん。ただ、「あのときのバブルみてえだ」という買いのシグナルは点灯しないというだけ。もちろん、相手も何もかも違う。けど、思い出すことも無駄じゃないだろう。昔話は、たまに引っ張り出さないと消えちゃうしな。