ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!大晦日スペシャル第一部 山崎vsモリマンの感想です

 ガキの使いは録画ということにして、その他のチャンネルをザッピングしていた。やはり生放送(に近いもの)の鮮度を優先したいという気持ちがあった。
 山崎邦正には、ある種の笑いの神が降りやすい。あらためてそう思った。ふつう、なかなかうまく台が頭にぶつかったりしないものなのだ。たぶん。転び方のひとつひとつなどが、実にはっきりとおもしろい方へ展開する。絵になる。これはもう、たぶん才能でも努力でもなく、生まれ持ったものなのではないか、などと思う。そうでなくては、たとえばエマニエル夫人の椅子に指を挟んだりできないのだ(血が出てたように見えたが……)。
 一番笑えたのはどこだったろうか。あるいはダイナマイト四国か、とも思える。ダイナマイト四国同士と武藤敬司同士によるタッグマッチのような何か? いや、それもよかったが、前頭葉に傷がつくほど笑ったのは、やはり対小川直也戦。というか、対千秋。笑ってはいけない新聞社の方にも出ていて、どちらの収録が先かわからないが、これには驚いた。
 しかしなんだろう、すごくプロレスを観た、というような気になった。遠藤章造―千秋については、完全に現実を巻き込んでいる。格闘技としては真剣勝負でない。しかし、そこにあったリアル(らしさ)は完全にこちらの興味をわしづかみにする。ピカデリー梅田の出てくるタイミングときたら。
 それでたぶん、同じ方向に秦葉を出せばいい、というようなところがあるのだろうか(秦葉の試合は見られなかった。歌を唄っているのは見た。あと、ハッスルについては、高田延彦武藤敬司が戦っているところを見た。プロレスファンから見たら、どういう組み合わせなのかは知らない)。そういう意味で、スガッスルはプロレスだったんじゃねえかと、そんな風に思う。
 もちろん、山崎対モリマンもプロレスかもしれない。これはもう、なかなかに他にえがたいもののように見える。下品でしょうもなくて最高だ。でも、それがいいじゃないか。水木一郎兄貴の歌も最高だったじゃないか。僕らの三流芸人。
 あと、なぜか叶姉妹のメンズたちが笑っているかどうか、それが気になりつつ見ていた。タルタルソースあたりはうけていたように見えた。