すばらしい自転車の世界、遅いものは遅く、速いものは速く、俺は格安自転車をかばった上でクロスバイクも勧めたい

 私は日常的に格安自転車を使うことによって失われるものが、3つあると思っている。

格安自転車を使うことで失われる3つの感覚 | 日経 xTECH(クロステック)

まず「自転車は機械であり、整備が必要である」という感覚が失われる。

ただでさえ性能に問題がある自転車の性能が低下した状態を、自転車の標準状態だと思い込んでしまうことで、「自転車ってそんなものだろ」という相場観を形成してしまう

最後に、これは自転車に限ったことではないが、自分の可能性が失われる。人は道具を持った時、人/道具というマン・マシン一体のシステムとなる。良い道具を持つということは、人という存在を拡張することなのだ。

 ……俺は二年ほど前に折り畳み自転車(Dahon Metro)に乗り始め、こないだクロスバイク(Giant Escape R2)に乗り始めた。いずれも、そのジャンルでは最低価格帯ながら、一応は、この松浦晋也さんや疋田智さんの否定するところの、粗悪な格安自転車ではないところに属するのではないかと思う(Metroはあやしいかな? 俺は案外いいんじゃねえのかと思うのだけれど)。だから、俺が自転車について語るとき、一応は自転車乗り側、クロスバイクくらいに手を出している人間側として語ることになる。
 のだけれども、どうも松浦さんの、ときに疋田さんの物言いには鼻白むところがある、というのが本音だ。松浦さんはWired Visionの方でも自転車の連載をしていて、こちらもときおりブックマークを集め、賛否両論となることもある。

http://wiredvision.jp/blog/matsuura/200811/200811211530.html
http://wiredvision.jp/blog/matsuura/200901/200901091400.html

http://wiredvision.jp/blog/matsuura/200812/200812051600.html>