2009オークス回顧

オークス以外回顧

 ほれみい、こっから、この松岡が差してくるんや、とどくやろ! とどけ! とどかんかー! 松岡ー! 蛯名くらい差せ−!

 あのな、断然の一番人気のウォータクティクスおるやろ、黄色い帽子や。この馬な、ほら行きたがっとるやろ。ジョッキー抑えとるけど、もうあかん。ほれみい、まわりつれて暴走や。千八までならこれで押し切れるけど、ここはクソ長丁場の二千三百や。ほんでな、この後ろの方におるボランタスがな、今は後ろでボラボラ走っとるがな、最後バテバテになった馬をどかどか交わして来るんや、ほら来た、ええ手ごたえ、おっちゃんの言う通りや、な? な? ほら、差してくるで、うお、とどけ、とどかんかー! 二着あらんかー!

 ほれ、こっから木村のな、ブルーホリゾン、ほれ、ディープインパクトと同じ勝負服や、強いで、あ、あかん、手が動いとる。でもな、最終は手広くや、トリガミでもかまわんのや、ボックスや。ほれ、川田な、地方の乗り役みたいな追い方やろ。これがな、差してくるで。あら、とどけ、とどかんかー! またかー! なんでやー!

オークス予想

 ブエナビスタ本命。だが、直前までその他について悩む。とりあえず抑えておきたいというか、オッズ的に買いたい馬→ヴィーヴァヴォドカ(血統的に長丁場とか言われてるし、一人旅っぽいし)、ハシッテホシーノ(二歳時の二千の走破タイムと二千四百で見せた末のたしかさ)、ダノンベルベール(亀谷サイトとその利用者の支持が強いので)。抑えなきゃいかんかなぁという馬→レッドディザイア(本命馬と同じレースで前走好走、血統も本命馬に近い)、ジェルミナル(本命馬と同じレースで前走好走、あんまりアグネスタキオンも黙ってないんじゃねえの? という感じ)。で、さらにどうにかなったら……、というのがダイアナバローズあたり。
 それで、ワイドサファイア(おつかれさん)、デリキットピースあたりまで押さえたらしょうがねえし……、オッズのつくのは馬連でケアするとして、まあ三連単、最初の五頭の二着三着折り返しで二十点。組み合わせによってはけっこう行くだろう、と。気になりつつも、オミットしたのが、ディアジーナブロードストリートはあんまり気にしていなかった。

オークス回顧

 で、レース。ヴィーヴァヴォドカの一人旅。直線入って、さあどうだというところ、なんかアンカツがサクラローズマリーのうしろでもがいている感。こないだ桜花賞でも見たような。それでも、そっからなんかマキバオーの漫画見てるように、一頭、また一頭とズバズバぶっ差してきて、最後はレッドディザイアを切って見せた。まあなんという。
 で、俺はもう、完全に差したと思って……。
 「これは差したで、おっちゃん競馬歴短くないで、こんなん、だいたいわかるもんや。ほれ、アンカツウイニングランしとるやろ。こうなったら勝ちや。あれ? なんか自信なさそうや。つーか、ガッツポーズとかせえへんがな。あれれ。いや、でも、うーん? なに? 間違ったらおかしいね? おかしいが、あるんや。それもこの馬のお父ちゃん、スペシャルウィークって馬がな、武豊が乗ってた有馬記念、もう、絶対にグラスワンダーをぶっ差したってな、武も思うたし、わしらも思った、思ったが、なんと、グラスが勝ってたんや。世にも珍しい、負けてウイニングランや。それでな、奇しくもそのグラスに乗っておったんは、今日テレビで解説しとる、的場均や! でも、三着デリキットピースやろ、どうでもええわ。……? ん、ジェルミナルやないか! なんや、三連単持っとるがな! うおー、アンカツ、とどいてろー!」
 という具合に、またニセ関西人になって、競馬知らない女にベラベラ喋りはじめる始末だったのだけれども、まあ、なんとか的中。でも、完全にトリガミ三連単分は戻ってきたけど、馬連分)。まあ、しょうがない。そういう買い方だ。でも、新聞の印を見ると、もうちょっとジェルミナル人気ないかと思った。でも、桜花賞オークスで上位三頭そのままスライドって珍しいな、過去にあったかな。あったのか。ふーん、まあいいや。

ゆけ、ブエナビスタ

 で、なんかまあ、ブエナビスタ、もう凱旋門行くなら行け。ついでにレッドディザイアも行け、そんな感じ。なんといっても、スペシャルウィーク産駒ってのがいい。名牝シラオキといわれてもよくわからんが、母父マルゼンスキーだ。マルゼンスキーの血が、欧州に立ち向かう。そこんところがいい。まあ、とりあえず、俺は死ぬまでに日本馬が凱旋門賞勝つところ見たいと思っているので、頑張ってもらいたい。俺がいつ死ぬとも限らんからな。

あと、有料競馬サイトの感想

 あと、この土日から、競馬 - ブラッドバイアス血統馬券プロジェクト | 亀谷敬正の競馬予想 予想データ | blood-b.comの有料会員として利用を開始。その手ごたえはどうだったか。馬券は土日マイナス。ただ、なんというか、またなんか、「どの馬から買うか」という、選ぶ基準を得た、そんな気になれた。一着三着がやけに多かったけれども、それでもマシだ。とくに、東海ステークスについては、外れたけれども、亀マジサンクスの読みが当たっていて、このあたりはなんかすごく今後に期待が持てるような気になれた。
 で、俺がこのあたりの、血統馬券いいなって思うのは、だいたい今まで書いたような理由。

 なんというのかね、競馬を予想するにあたって、いろいろなファクターがある。で、いろいろなファクターと結果に、相関関係がないかといえば、そりゃああるだろう、と。まったくのランダムというか、一番人気を買い続けても、最低人気を買い続けても、回収率が一緒などということはない(無限に近い試行を繰り返していったらどっかに収斂するのかもしらんが、レース数も資金も有限なので)。
 じゃあ、なんの相関関係を見るの? というあたり。ここで、さっき述べたスピード指数とか、あるいはジョッキーでもいいし、枠番からでもいい。いいんだけれども、まあ、俺的には、大雑把で、なおかつ、なんかその、イメージが入ってくる、その点で、血統馬券というのがいい。
 ただ、血統といっても、「Icecapadeの4*4のクロスによって全体的なスピードを強化している」(←適当)とかいうのは、ちょっと苦手。あと、「3号族の牝系はこのレースで買いにくい」とかの、牝系もちょっとついていけない。そこまで深入りする脳のキャパシティがない。そして、一頭一頭についてわかっても、横の比較、条件の比較の仕方がわからん。それでは、単に馬柱の着順から予想するのと変わらない(というか、それももちろん相関にかかわる部分なんだけれども、まあそれがわからんので俺は)。
 ということで、それなりに蓄積されたデータ、そこに存在するある程度の傾向。そこんところに、父と母父、そのくらいのところ。で、「父と母父の違いによって、コース、ある距離の向き不向きは存在するのか」というあたりを、信じるか信じないか、というところになるんだけれども、俺は「あるんじゃねえかな? 昔、トニービンは東京で走ったし、ラグビーボールは左回りで走ったような気がするぜ」(←これはもう諺的なもので、数字は知らんが)というところ。その実感の延長に、データがあるなら、それを覗きたい、というところ。もちろん、自分でデータ収集、解析はできないので、そこは金を出して買うよ、というところ。
 ……と、また長々といつもの繰り返しを書いたが、それは俺が有料情報に金を出すというところの、自分への納得というところ。とにかく、金を払った分は使わなきゃ損だ。それで、馬券損しても、ひさびさの「買える楽しみ」、「予想する楽しみ」を得られるところで、いくぶんかは納得できる。でも、できれば、回収率75%浮上、100%突破を目指したい!(←馬券についてうだうだ言う人間にしては、えらく低い目標。まあいい、馬券上手のことなんて知らんわ)