朝から晩まで・2

 朝から晩まで適度にアルコールを入れつつ競馬をしたら、空から地獄が降ってきたような負け。負けが込んだ。ここまで負けが込む、それも、一本の的中もないという負けっぷりであって、ここまで負けた記憶は昨日と今日くらいしかないな、と思ったりした。また酒を飲んで寝た。

 ……思うに、どっかしらずれているのだ。完全に、俺の予想する、想定するのと違う競馬が行われているのだ。よくわからないが、魚釣りに行って海を耕したり、畑仕事に行って土に釣り糸を垂らすような、そのくらいの違いだ。はやく、その違いに気づいて、さっさと店じまいする方でいかなくてはならない。この東京最終二日間は、そんな日だった。