からいものに弱くなったといえる/外部記憶は蓄積されているといえる

 ひさびさにマクドナルドへ行く。十二時半、空いていた。待つことなくカウンター、困った、まだ何頼むか決めていない。えーと、じゃあ、このチキンで。と、ジューシーチキン赤とうがらしをチョイス。あと、復活したベーコンポテトパイなど頼む。
 夕方、そして夜。なんか腹の調子がおかしい。まず、胃がおかしい。ゲップが出る。さらに、腸方面の動きがあやしい。トイレに行く。肛門で、辛さを味わう。……あれ、これ、ぜんぶあの赤とうがらしのせい?
 これはちょっとショックだ。ちょっとは辛いと思ったさ。でも、本場タイ料理とか、真っ赤な韓国料理食ったわけじゃない。Mの字のレギュラーメニューだ、こんなもん。それで、胃と腸と肛門やられるって、どんだけひ弱だよ、俺。ともかく、インド人もびっくりな激辛カレー食って負けるならいいけど、ファストフードに負けたくない。

 俺は長いこと梅というか梅干しが苦手だったりして、梅干し味やゆかりなどを敬遠したりしてみたりしながら生きてきたりしてきていたりしたのだけれど、だんだんと味の好みも変わったりしたりするのも当たり前の話であったりするのもご理解いただけるところじゃないかと思ったりするのだけれども、そういうわけもあったりするのでマクドナルドのチキンナゲットに期間限定の梅ソース登場などといわれてしまうとやはり試してみたりしないわけにはいかなかったりするように思えてしまうのも味の好みが変わってきた結果だったりするのかと思ったりするのだけれども、そんな風にして食べてみた梅ソースは想像以上に梅の味が効いていたりするわけで、インスタントやジャンクフードの激辛にたかをくくっていたら本当に辛かったときと似たような気持ちになったりもして、だいたいチキンマックナゲットのソースが二種類というのはいかにも寂しいので常時四種類くらいは用意してもらってもいいんじゃないかと思ってみたりもするのであった。

梅ソースナゲットを食べてみたり - 関内関外日記(跡地)

 ……と、三年前の俺も申しております。つーか、この太字部分みたいなこと書いたよなってこと、よく覚えてるよね、俺。どうだろうか、当たり前だろうか。まあしかし、インスタントやジャンクフードの激辛にたかをくくっていたら本当に辛かったときの気持ちってのは、つねに抱いているものであって、その点で俺はそれとずっと一体であって、一体といっても意識している間中そればかり考えているわけはないけれども、ジューシーチキン赤とうがらしを食ったりすれば、あらわれる類のものだ。そうすると、それを書いたことを思い出す。これは当然といえば当然か。で、はてなダイアリーGoogleの力を借りて呼び出してくる。すっかり忘れた梅ソースのナゲットを思い出す。
 だからなんだ? なんだかわからん。わからんが、俺は俺の「感じ」がこうやって呼び出せるのがおもしろい。そうじゃなきゃ、ブログなんて書かない。いや、これこそ日記というものだろう。それで、俺がもしも日記帳なんかに手書きしていたら、だいたい書いた瞬間に自分の腐った字が嫌になって三行と書けないだろうし、また、昔書いたものなど自分でも判読できないだろう。そういう意味で、このあたりのツールというのは、とてもいい感じだ。外部記憶とまではいかないが、どんどんストックしていく俺のアルヒーフ、それは日記以上のなにか。それで俺は、いつか俺のストックだけで俺が成り立てばいいというふうに思っているんだ。それまでは、俺のこれがうっかり消されてしまわないように願っている。だからよろしく、はてなさん。

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