俺とブエナビスタの敗北

さまざまなリスクを承知で、あえて凱旋門賞に挑戦したいと思わせるほどには進化、成長してくれなかった。きわめて残念ではあるが、そういうことであると理解したい。

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レースレベルはとても高いとはいえず、改めてレース全体を見渡して振り返ったとき、ブエナビスタ陣営がこの程度のレベルのレースで負けてしまったことに「愕然」としたのは理解できる。

 久しぶりに馬券を買ったのだった、日曜日のことだ。ブエナビスタ札幌記念だ。馬券から離れているとはいえ、ブエナビスタ凱旋門賞前に札幌記念を使う、くらいのことは入ってきていた。それで、ちょうど部屋にいたこともあって、ひさびさにIPATにログインしたのだった。しなければよかった。数千円溶けた。ブエナビスタ頭の三連単しか買ってなかった。いずれにせよ、ヤマニンキングリーはノーマークだったのだけれども。
 なぜ、ブエナビスタを買ったのか。それは、ここを勝ったら凱旋門という話だったからだ。もしもブエナビスタ凱旋門に行くことになって、その壮行レースで馬券を当てていたらどうですか。すごい応援できる。けど、もしも買っていなかったり、色気を出してべつの馬を買ったりしていて、それでブエナビスタに勝たれたらどうですか。もう、ちょっとなんかもやもやする。そのために金を払ったのだった。もちろん、払い戻されること前提のつもりだったのだけれども。
 というわけで、ブエナビスタ敗戦、凱旋門取りやめについては、柏木さんの言うように考えることにした。小回りコースはともかく、良でも重めの洋芝(今年の傾向とかは知りません)、このメンバー。三角でマツリダゴッホがまくっていくのを、さらに持ったまんまで交わして、直線ぶっ放すくらいじゃなきゃだめだろう。「あれでヤマニンキングリーのG前がちょっと鈍ってハナ差届いての1着だったとしても、レースの中身自体は同じこと」。たぶん、そういうことなのだろうけれども。いや、ヤマニンキングリーは超良血のヤマニンアリーナを母に持ち、父は異能の天才アグネスデジタル。そのうちどっかの海外重賞勝ったりするかもしれないのけれども。
 ……まあ、ともかく、なんだ、やっぱり馬券は当たらない。なにか、胃が気持ち悪くなった。これなら自転車の何かを買った方がよかった。そんな風に思ってしまった。馬券のリハビリはまだまだ時間がかかりそう。一発どこかの競馬場にでも行った方がいいのかもしれない。いや、何よりも馬券での勝利。それのみが、ただそれのみが薬だ。同時に毒だ。そんなこと、おまえに言われんでもわかっとる。