花の東京95km〜田舎者、都会に圧倒されるの巻〜

東京行き帰り

 連休の中日10月11日、自転車でどこかに出ることにする。目的地は二案。一つはかねてからの懸案事項である三浦半島一周。過去に二度行こうか行くまいかと横須賀あたりまで出て引き換えしている。もう一案は東京。ポケット地図を買ったのだ。しばし考えたのち、上京を決意。「休日だから、都心は空いてるんじゃね?」という発想。
 ルートの詳細は忘れたので記録なし。行き帰りは国道15号線を通る。ほぼ平坦で負担少なし。とりあえずの目標は日本橋東海道の脇にある一里塚、「日本橋から○○km」の起点へ。その後、皇居〜国会議事堂とお上りさんを満喫し、最後は下北沢というところを見て帰ろうと思ったが断念。

 あこがれの東京入り。「City」の修正シールは旧来の「Ward」を隠すためと思われる。我が横浜市中区は「Naka Ward」。参考→wikipedia:特別区


 なぜ俺の行くところ、好むところ釣り人がいるのか……。これは立会川付近か。ガードレールの上に乗る熟練の釣り人。

東京の道

 道中、下る自転車の方が多いが、上る自転車もあり。しばらく、女性二人組のロードレーサー(チームのジャージを着ていた)の後ろなどをついていったり、東京に入ってからは父―娘―母らしき三人組の後ろを走ったりする。都心に入ってからはクロスバイクを比較的多く見る。
 都心の道路、走りやすくて驚く。この日はやはり交通量が少ないというのもあるだろうが、それにしても道に余裕がある。片側四車線の交差点などはどうしていいかわからぬが(いったん歩道によけて様子見るしかない)、おおむねすばらしい。まことに広い道、高いビル。銀座の人のにぎわうあたり、あるいは青山の人のにぎわうあたりを、自転車でさーっと通り過ぎるときの爽快さというのはなかなかにえがたい。気分がよいので写真を撮るのも忘れていた。
 このパースペクティヴ、どこかで見覚えあると思ったら、ゲーム『グランツーリスモ』シリーズや『リッジレーサー』シリーズの市街地コース。なんか、そんな心持ちになる。

 日本橋。生まれて初めて見た。


 この晩、『空の境界』というアニメのDVDを見たら、ここが出てきた。実際には、インド人らしき人がカレー屋の割引券を配っていた。東京ってインドカレー屋多くない?


 日本橋を解放しよう、みたいな話はあるが、高架下というのも味があるんじゃないのか。俺の趣味としては。


 日本橋から近いところにあった、味のあるガード下。かっこいい。この文化が横浜にはない、ような気がする。


 東京にもあったんだ、東京タワー。

パレスサイクリング

 皇居にも出た。陛下のお慈悲かどうか存じ上げぬが、道路が開放されており、自転車の人々が回遊魚のようにくるくる廻っていた。噂には聞いていたが、このようなものであるのかと戸惑う。このまま普通に入っていっていいのだろうか? 入場券とかいらないの? ほら、あの家族の自転車、スポークのところになんか貼ってる。あれが入場の印じゃないの? でも、あっちロードは……速くてわかんねえよ。
 と、ちょっと混じってみる。へえ。なんだ、なんか……走りにくい? いや、だって、かなり広い道幅に、速い人からゆっくりの人まで思い思いに走ってて、とくに子供などは広さ満喫という具合に、右に左にどっち行くか予測しかねる。じっさい、ちょっと前を走るロードの人が追突寸前という光景も見た。
 しかしまあ、個人的な趣味趣向なのだけれども、このような自転車愛のヴァイヴスに満ち溢れた空間というのを苦手に思う。なんか俺も自転車好きみたいじゃないか、と。いや、自転車は好きなのだけれども、このあたりは説明が難しい。一人がいいんだ。でも、せっかくのなので、空いてるところを見つけて、ぐわーっと踏み込んでみる。平地で45km/h前後。よし、これが50km/hに達したらロードを買うことを考えたり考えなかったりしよう。

ダイエットサイクリング

 日本橋、皇居と見て、目的地を失う。が、なんか近くに国会議事堂があったので行ってみる。観光客は少ない。外国人中心。警察官の方が多い。正面から左回りに一周、写真を撮りながら回る。お巡りさん、お巡りさん、いつもおつとめご苦労さん。なんというか、国会議事堂まわりは休日ほとんど車もないし、お巡りさんが多いので交通秩序も守られているので、こっちをぐるぐる回ってもいいんじゃねえの? などと思う。皇居の方は、あれ、一周できるのかと思ったら、そうでもないし。……って、なんか国会をぐるぐる回っていたら、「おまえ何してんの?」みてえに職質される可能性もある。「いえ、私のペダルは一漕ぎごとにありがたいお経を一回唱えたのと同じ意味があるのです。こうやってこの国の中心を回ることによって、世界人類の平和を願っておるのであります」とか答えたら、あなたどんな顔するかしら? 


 なんか、国会議事堂の裏口から覗ける部分あたりから受ける印象というのは、「なんかの校舎みてえだな」という感じ。


 なんか工事してたね。

まとめ

 まあ、そんなわけで、とりあえず東京は走りやすかった。が、まあでかい交差点とか、あと、いきなり出てくる「大八車・自転車交通不可」のトンネルとか、そのあたりは、まあ注意というところ。しかしまあ、ともかく、名所というか、意味のある場所? なんというのだろう、そういうスポットがごく近距離にある。このあたりは、比べちゃ悪いが、海老名とか伊勢原とか寒川のあたりをぽつんと走るのは大違い。どちらが自分の趣味にあっているかというと、ちょっと迷うところ、といった具合。
で、ポケット地図のおかげで、とりあえず東京も移動できそう。とりあえずの目標は、埼玉県境、千葉県境にタッチして帰ってくる、というあたりかな。甲州街道で「甲府120km」とかいう標識を見て、ちょっと気になったりはしたが、それはまた山梨の地図を買ってから。

 しかしまあ、東京というのはすごいところだよ。

 はっきりいって、まいってしまうよ。

 俺は、多摩川よりこっちの人間だわな。

 それと、最後に思い出したけど、帰り道、自分の前を赤いタイヤのロードが走ってて、途中、その間に黄色いタイヤのジャイアンツが一台が入ってきた。俺のはミシュラン・リチオンの青なので、図らずもサンバルカン状態。俺はわざと信号でちぎれて二人を見送った。あれは自転車に乗っていて一番危うい瞬間だったように思う。

数字

Dst.94.64/Av.21.3km/h/Tm4:25'35
 思わず距離が伸びた。ちょっと迷ったりしたのもある。

その他装備など

OGK KABUTO(オージーケーカブト) REGAS ヘルメット M/Lサイズ フェニックスブロンズ
 OGKのリガスを実戦投入。今までの、スポーツオーソリティーで一番安かったヘルメットと大違い。軽いし、俺の頭にフィットする。きれいなお姉さんが両手でふんわりと頭を包んでくれているような感触。買ってよかった。

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 ワイズで買ったゼファールの革製ストラップを実戦投入。これは思いのほかよかった。ナイロン製のに比べて、脚の出入りもフィット具合も違う。きれいなお姉さんが両手でふんわりと脚を包んでくれているような感触。買ってよかった。

 ウェアは高機能半袖アンダーウェアの上に、Wiggleで買ったヘリハンの長袖。バッグに秋冬用サイクルジャージをつめていたが、出番はなかった。しばらくこの重ね着でいけそう。

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