日本の首相がこんなにおかしくていいのか?

「恵まれた家庭に育ったものだから、自分自身の資産管理が極めてずさんだったことを申し訳なく思う。心を入れ替えてしっかりとやりたい」

http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091111/plc0911111951014-n1.htm

 俺は基本、金持ち嫌い。嫉妬の鬼。だいたいなにか悲惨な目に遭わないかな? とか願ってる。ひどい。でも、そういうところがある。なにかのきっかけに、腹の底の宅間守みたいなのが出てきたら、もう、皆殺しのメロディ。あんまりよくない。ここでは表現を控える。そのあたり、敏感。
 で、この鳩山由起夫発言。どうだろうか? むかついたか? 実は、ぜんぜんむかつかない。むしろ笑える。なんだよ「恵まれた家庭」ってよ。大笑い。どこの漫画から出てきたんだ? よくわからんが、そのあたりがある、鳩山には。

……というわけで、「お前、それなんの宇宙素材?」みたいなスーツを着てたり、なんか王様みたいな椅子に座って記者会見したりと、何かと俺の笑いのツボを不思議と刺激してくれる鳩山センセー。これからも活躍を期待したいと思う。つーか、むしろ、金持ちキャラを前面に押し出したっていいんじゃねえの。「私には、金が有りあまっております。ですから、寄付をされる場合は、若い○○さんにお願いします!」とか、そんぐらい。どうだろうか。俺は、関口房朗とか、そういう金持ちには、不思議と反感を抱かないんだ。まあ、世の中俺ばかりじゃないか、なあ。

鳩山由紀夫はなんでこんなにおもしろいのか - 関内関外日記(跡地)

 まあ、こんな具合。まあ関口房朗も、単なるそこそこの成金のおっさんではある(あった?)わけだけれども、大風呂敷っぷりがいいじゃん。もう、好きにしろよって気になる。そういう感じ。少し前でいえば‘城南電気’の宮路社長とかな。
wikipedia:宮路年雄

商品仕入は、買掛せず現金一括即払いを常套にしていた。このため常に数千万円の現金をアタッシェケースに入れて持ち歩き、自らロールス・ロイスを運転していたため、1994年5月23日には、本社社長室で刃物を持った男に襲われて軽傷を負い150万円を奪われるなど、何度も強盗の被害に逢った。襲われるたびに周囲から大金を持ち歩かぬよう言われたが、戦時中に機関車に乗務中何度も機銃掃射を受けたことがある宮路は「今生きているだけで儲けものなのだから、もう怖いものなどない。機銃掃射に比べたら、チンピラみたいな強盗なんか物の数ではない」と著書で語っている。

 まあ、関口や宮地と鳩山は違うわな。「恵まれた家庭」だ。しかしなんというのか、その血統というのも、凄すぎて笑える、というレベルがあるような。そういう意味では、麻生太郎の血統だっておもしろかったわけだけれども。で、そのあたりの感覚のズレというか、どっか違うところというと、たとえば弟の鳩山邦夫の「友人の友人はアルカイダ」とかのさ、ようわからんスケールを感じさせるあたりとかにも出てきて。
 このあたりの、「面白がる」っていうか、珍奇なものとして見る、というのも、しかしながら、そこに価値を認めることであって、俺の敬愛するアナキストたちは面白がらないあたりではあるだろう。でもな、どうも俺は、そこらへんが面白いんだ。それで、それよりももっと小さい金持ち、というか、まあそれなりに生きている人間を憎悪したりする、ここは、見事に分断され、統治されてんのかもしれないけどな。
 で、しかしなんだろう、その珍奇なものの中の、もっとも究極のところに対して。このあたりは考えがまとまっていないので、明言はできないのだけれども、それに殉じて死ねるか? それともそれを撃つか? の二択しか存在しておらず、それはそのときの行動でしか示せないもののような気はしている。それまでは、だいたい嫉妬したり憎んだり面白がったりしておればよろしい。

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