ザよこはまパレードを見に行く

 ザよこはまパレード。……「ザ」と「よこはま」の間に本当は半角スペースでも入るのだろうか。しかしどうせなら中黒でも入れてくれれば具合がいい。とはいえ、このままでもどことなく競走馬名のようでよいとも言える。ザゴールド、ザカリヤ、ザベリワン、ザミンストレル……仲間はずれは? 
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それはともかく、横浜に引越してきて数年、なんとなくパレードがあると知りつつ、とくに見に行くこともなかったが、まあなんか見に行くことにした。

会場へ

 関内駅で待ち合わせ。駅では職員がパレードについてアナウンスしている。なんというか、それほど大きなイベントとも思っていなかったので、少し驚く。配っていたパンフレットをもらう。
 同行者はまだ来ていない。駅前というか駅裏というか(俺の印象ではあっち側は「駅裏」だけど)、そこで政治家が演説中。民主党の金子洋一という議員。

 残念なことに、仮装をしていない。ここは仮装すべきではないのか。ほら、みんな通り過ぎて行ってしまう……。

 まあいいか、空もこんなだし、ヒコーキ雲も見えるし。で、結局ずるずる海の方に行って、橋の手前のあたりに位置を取った。

パレード!



 それでほら、パレードだ、パレード。で、「国際仮装行列」とか銘打ってるから、もっとなんかこう、仮装大賞じゃないが、そんなんを想像していたが、いたって硬派なんだな。部活的なマーチングバンドとかバトントワリングとか、そういう感じ。
 しかしまあ、なんだ、あの楽器類を持って演奏して、行進して、すげえな。体育会系だ。バカでかいラッパの仲間とか、四つくらいついてる太鼓とかさ。あとなんか音声出力メカみたいなのがついたキーボードとかもあったな。小学生はもちろん、中高生くらいでもかなり厳しそう。でもみんなこらえて頑張ってんだよ、すげえな。これはあれだ、軽音楽ではない重音楽だな。かきふらい先生の次回作は「じゅうおん!」だな。

 いや、俺の想像していたような仮装してた人もいるんだけど。

しかしなんだ


 まあ、顔、とかね。アップでうまく撮れてるやつとかね、でもね、まあ、俺は日和見主義やし。

 これなら、いいかしらん。横浜ベイスターズの社長。……だと思う。ベイスターズの行進中、隣で三浦大輔のサイン入りレプリカユニフォーム着た人が、「社長! 社長!」って言ったら、なんか手ぇ振って、頭下げて近づいて来てたから。いや、しかし、三浦の人、今日はマエケンだし、まあ勘弁してくれ。

 こちらは横浜観光大使さん。県知事と市長も近くの車に乗ってたけど、メモリーカードの入れ替え中で撮れず。

 これはどこかのミスなんとかさん。

 まあ、そんなところだろ。

旗とか色とか





 しかし、晴れた日の旗ってのはいい。前に一度だけサッカーを観に行ったことがあったけど、あれも旗がきれいだったな。なんか、旗はいいよ。それこそ、大昔から人類がなんかこう、使ってきたよね、みたいな。最初の旗が獣の革だか人間の皮だかしらんけれども。






 あとはなんか民族衣装というか。ああ、そうか、これが仮装、か。でも、べつに沖縄とか韓国とか中国の人らがその民族衣装着てて仮装じゃないか。いや、でも、俺が日本人ならではの格好、たとえばいきなり着物とかそんなん着たら、やっぱり仮装か。まあいいや。
 しかしなんだ、みんな色がバキバキだ。やっぱりこれ、大昔からこんな派手だったんかな?

 どうなんだろね?

あとなんだっけ


 やっぱり中華街も近いからこれが出てくる。

 これがすごい、爆竹マッシーン。遠くからだんだん「バババババババッ」って音が近づいてきて、どんなんかと思ったら、こんなんだった。今日一日で、どんくらい爆竹ぶっぱなしたんだろ。

 あとなんか、よくわからないけど、普通の格好でバンドについていく人たち。いや、水分補給とかのサポートの人は必ずいるんだけど、ここは多かった。そんだけ。

それで、おしまい

 まあ、結局最初から最後まで見てしまったと。だんだん人、減るね。やっぱり二時間かそこらの立ちっぱなしは辛い。いや、最前列の人らは敷物とか折りたたみ椅子を用意していたっけ。あれは年季の入った横浜人だな。
 年季の入った横浜人といえば、隣で見ていた老人二人が「パレードの終点はどこ? ああ、ザキまで行くのか」とか言ってたっけ。なんだ、俺にもいつか伊勢佐木町「ザキ」と呼べる日が来るのかとか思ったけど、まったくしっくりこない。まあハマっ子などというのも鎌倉育ちになれるものではないのかなどと。べつになりたいわけじゃねえし。
 で、臨港パークでビール飲みながら菓子パン食って暗い話をして、山下公園を遠って帰った。酒は本音をぶっちゃけさせるからよくないね、とか。


 それじゃさま。おしまい。