はじめての市大病院

前回まで→明日から生まれ変わったほど元気になれる、睡眠についての7つの工夫〜とか読んでないで医者行け、医者〜 - 関内関外日記(跡地)
 簡単なメモ。紹介状を持って浦舟へ。受付十五分前くらいにつくと、すでに駐輪場はいっぱい。おもにママチャリ。初診受付→問診票→初診受付→受付→待機→口腔外科受付→問診票→口腔外科前待機→レントゲン指示→四階レントゲン受付→パントモ待機→パントモ撮影→パントモ終了発行待機→口腔外科受付→待機→中待合室待機→診察→清算窓口→待機→精算→鳩山由紀夫首相辞職。
 待ち時間は想像していたより短かった。最初の待機がいちばん長く、あとは比較的スムースだった。また、ポケベル持たされるシステムもスムースであって、きちんとデジタル・ネットワーク化されているのであろう。いっそのこと、問診票も手書きでなくキーボードで打たせてもらいたい。なにかおもしろおかしく書いてやる。
 今日いちばんのピンチは、診察室に入ったとき。パーティションで区切られたそこには、歯科治療台が鎮座していたのだ。俺は、普通の、内科的な診察室を想像していたのだ。その瞬間に俺の血圧を測ったらたいへんなことになっていただろう。脳波を測っていたら、エラーが出ただろう。俺は歯医者が怖い。これはなにかの間違いで、本気で「あの、僕は睡眠時無呼吸症候群で、虫歯とかは関係なくて、部屋が間違っているのでは?」と言いそうになった。言いはしなかった。
 医師(研修医と名乗ったか?_)は俺より若い男だった、たぶん。思えば、自分より若い医師の診察というのは、生まれて初めてかもしれない。攻殻機動隊に、自分より若い医師に脳をいじらせたくないと、電脳化していないドクターが出ていたと思うが、どうだろう。若いやつの方がいろいろ新しい情報をえているような気もするし、熱心なようにも見える。しかし、やはり「わしはこの症状を八万例見てきたんだ」とかいうベテランだからこそ、というところもあるかもしれない。まあ、知った話ではない。
 問診(かなり丁寧に細かく)→口内チェック→顎まわりの触診→歯型採取。診察も長く、また、少し診察室の中で待つ時間もあった。と、ここでもう一人医師が出てきた。また若い医師で、女性。どうもこちらがメーンの医師らしい。ぼんやりそんなことを考えていると、何か聞かれた。早口でよくわからないので、ポカーンとしてしまい、以後のやりとりがギクシャクした(←ひとり反省会)。
 ともかく、歯型を採った。次に、例のスリープスプリントができているはずだ。そうとうに下顎を前のほうに突き出す形で、ブラキシズム用マウスピースとは違うものになるかもしれない。ちょっとどんなものか、今のところ想像つかない。
 病院のなかはいろいろな人がいた。一目見て病気という人もいれば、俺のように一見なんだかわからない人、子供、老人、医師に看護師。そうだ、医師と看護師の足まわりがかっこよかった。プロユースらしきクロックスも見たし、なにかかっこいいスニーカーを履いている人も多い。思わず、「いいスニーカーですね」と言いそうになった。なんというのだろう、たんに靴のセンスがいいというだけではない。そこに実用性と役割というものがあって、それがなんともいえずかっこいいのだ。俺はそんなことを考えていた。日本の首相が辞めたのに。